Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

時代

時の流れは相変わらず感じさせられるものですが、休日は義理の姉の七回忌で。そう考えれば、癌とは言え短い生涯を必死に生き抜かれた無念であられたかと。
次元は異なりますが、先日からワインバーの同業の方からのお便りが幾つか。
15周年や13周年、店単位では同じくらいの時間を過ごさせていただいておりますがワインを中心としてはこの位の時間は中々他には沢山はないでしょう。同じくらいの店舗としての歴史にはなりますが、方や”より謙虚に頑張ります”のお便りと”12月をもっての閉店の”とのご報告も。
改めて確かに謙虚に頑張らなくてはの瞬間です。
で祝日前のワイン達は
・Chateau Cos d’Estournel’98 St Estephe
・Chassagne Montarchet’01 Marc Colin
・Jacques Selosse Substance
・Gevreey Chambertin 1er’83 Joseph Drouhin
・Corton Charlemagne’92 Bonneau de Martorey
今回は少し長めの滞在のロスの美術館の館長さん、今宵は帰国前のご利用で。珍しくハーフのご利用でしたが’98のボルドーは力を保ちながらもポテンシャルの高さを未だに見せつけており。評価が上がるのも理解出来ます。
時間が出来たら里帰りをされ、親友とのしばしの時間を持たれるこのお二人には好感を。こちらも珍しく白ではありましたが、サントーヴァンの上質な作り手マルク・コランは’01もまた上手に仕上げており。香りの立ち上がりだけでも十二分な上質さを。
お誕生日を少しだけ早めに。セロスのソレラにて仕上げられる中々の秀作は今回は当たりでした。気難しく当たり外れもあるものの、独特なシェリーのニュアンスの中にミネラルと丸い甘みが美しい極上で。
安心感のドルーアン、’83にも意味はありましたが冒険ではないもののやはり。柔らかい酸のあたりと淡く切ないくらいの果実の味わいに癒されます。
〆は白髭、’92のハーフは希少かもしれません。どこかしらまだやはり硬さを残す感じながらもグラン・クリュの香りは当たり前のように孤高で。

           Sommelier R.Imamura