Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

秋はまだ先かと

本日の出勤時のポストには、祇園町のお姉さんからのお手紙が。内容は今月のお誕生日のスペシャル・イベントのお案内だったのですが、律儀に。しかも切手は貼られていなかったのでお近くとは言えおそらくご自身で投函を。
いずれにしても先ごろはそんなご案内もめっきり。自身の営業不足も明らかに否めませんが、やや年の頃も近しいお姉さんの今では中々祇園町でも見かけ難い姿勢に改めてお人柄が伺えます。
で先週末の土曜日は
・Castello della Sala Cervaro’98 Antinori
・Chateau Camensac’89 Haut Medoc
・Cabernet Sauvignon Landslide Vineyard’03 Simi Alexander Valley
未だにまだまだ夏日より真っ盛りの季節感は私のカウンターも同じく9月の秋らしい賑やかさには程遠く。先週は1週間、穏やかな展開でありながらもだからこそなのでしょうか?随分飲みすぎたかのような。
こちらは何時ものムッシュ、やや問題は抱えておられましたがまま解決のようで。
順は逆でしたが、’89のカマンサック。オー・メドックのしなやかさは偉大なヴィンテージにも明確に。
ただただ、やはりボトルで飲み込むと徐々に求めているクラスの味わいが見えてこられるのがよくよく飲み込まれている彼らしく。余韻の儚げな姿に、もう1本のオーダーが為され。
希少なイタリアン・シャルルマーニュ、こちらのムッシュも’90年代の経験はないようでステージの違いを改めて。赤と白の好みや今宵の気分もありましょうがボルドーのグラン・ヴァンの’89を打ち負かすのはそれはそれで。
久々のマダムは、変わられない飲みっぷりで。比較的強めの味わいに魅かれるお二人には、そろそろどうだろう?そんな感じで自宅地下セラーから、寝かせていたx12のストックのカリフォルニア。2年ほどになるでしょうか?以前はもう固すぎて果実味はきっと有るのでしょうがタンニンに支配されすぎており。正直、飲みごろには程遠く。
まだまだ若い’03とは言え待った甲斐がありました。固さの中にも凝縮した果実の塊に想像以上の纏まりが。
ワインには、やはり根気よく待ってあげられる懐も。経済的には余裕はないのですが・・・・・。

              Sommelier R.Imamura