Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

イヴなのに・・・・

皆様は如何お過ごしに為られたのでしょうか?今年のイヴは。
昨日はハウス・シャンパーニュとして使用させていただき続けているボランジェのエージェントさんからクリスマス・プレゼントと言いますか、今年もダイアリーを。カレンダーでしたら幾つかの業者さんからもいただけるのですが、昨年同様いやそれ以上の分厚い予約帳のようなハード・ブックに思わずお金かかってるなあ。そんな印象を持ちましたが昨年同様、私の宛名の部分が”今井”になっていたあたりに失礼ながら如何なものかと・・・・・。
さて、近年まれに見る寂しきイヴを強いられた昨夜ではありますが致し方ないのでしょうか?お電話は幾つかはいただいてはおりましたが、ご常連さんで無い限りは基本”コース料理等も無く、正直お勧めいたしません”との対応をさせていただいておりました。おそらくとても大切な晩でしょうし、と弱気な部分も。
・Chateau Haut Bages Averous’96 Pauillac
・Batard Montrachet’92 Louis Latour
基本お勧めしないとの表現にも関わらず逆にゆっくりしたい。そんな感覚のマダムはご予約を。確かにそんな感覚の方でしたらこちらとしても有り難く。
若干堂々とおっしゃられたマダムのワインのオーダーは”熟成感がありしっかりしたもの”中々解かり易くもボルドーなのかブルゴーニュなのかも、またどの辺りのヴィンテージをもって熟成感なのかは私には初めてのお相手では計りかねましたが。後は最大の要因の部分がやや寂しい段階であったのは正直なことではありましたがクリスマス・プレゼント価格にて。
ランシュ・バージュのセカンドは’96ならば流石の酒質で、たっぷりとした中に密度のある酸で。
幾分、目のやり場には困りましたがこんな晩ですので。
いつもの芸妓さんには、閑散としたカウンターにご心配をお掛けいたしました。相変わらずの洋装の時は、いつも以上に。そんなこちらもまた色々な意味で目のやり場に。
お気を使わせてしまいましたか、ハーフながらもそれらしいバタールを。しっかりと熟成したものは、やや食傷気味の彼女ながらもこの辺りの’92ならばお楽しみいただける円みの中にまだまだ酸に強さをも。

足早に長男の枕元にクリスマス・プレゼントを置きに帰る晩になり。

          Sommelier R.Imamura