Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

続き

ブルゴーニュ・ルージュながらもこの’95は柔らかくチャーミングな果実味が女性受けを。相変わらず一人でワインのサーヴィスをこなしながらもフロマージュの盛り付けをアタフタと。
そうこうしておりましたら、お人も増えられ部下のドクターの皆様もお越しになられ何時もの様子に為りつつありましたのでダブル・マグナムのムートン・バロンヌ・フィリップ’77を。本日のお昼の移動は正解でした。
難しいヴィンテージの’77ながらもこれほどのビック・ボトルはほろ苦さの中に綺麗な甘みを残す流石の1本と言うか4本分。テーブル席に掛けられたムッシュも興味深々で。
その間にこちらも随分ご無沙汰でした、福井からの皆様。お元気そうで何よりでして今宵も十分なご予算のご指定にボルドーの赤を3本のご指示。
団体のドクターがやや落ちついておりましたので救われましたが、お料理はもうそれは必死の状況ではありまして。
それでも最初は試しながらと言う感じのコスの’91から。ボトルは遅れてお見せする形でブラインドを楽しまれましたが、2本目からが本気と言うのも2級のグラン・ヴァンには失礼かも。’91は今正に飲み頃の素直に美味しい素敵なヴィンテージ。
この時点でもう3本のバランスは決めておりましたので、一気に残りの2本を。まずはムートンの’85、そしてオーゾンヌ’69を。作柄としては明らかに’85が素晴らしく世評も。好みはありますが、今宵のムートンの’85は非常にバランスが取れており全体に溶け込むタンニンの落ち着きは流石に充実期に入る洗練を。
難しい’69の上にこの時期のこのシャトーは、特別なヒエラルキーには置かれるものの飲み手を選ぶもので。遭えてブルゴーニュのグラスに注がれたブラインドは纏まりに勝るムートンの’85の後には非常に難解で、出して手にも反応は面白く。一様に十分な味わいをご理解いただけたようで。ただ、ずるいとおっしゃられたムッシュはやはり余韻を含めたサイズの小ささに一言。
まま、それでもこの3本でお食事にシガー付でしたらかなりの満足感はありません?ムートンの’85だけでも通常でしたら・・・・・・。

           Sommelier R.Imamura