Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Domaine Leroy

ゆっくりと時間が流れていくような感覚に雨の日は。その間にもジムにて汗は流しましたが、ケーブル・テレビがあると本当にパチパチとチャンネルを。
本日は”ヒトラーの最後の12日”だったかな?まあ、後半のドイツの追い詰められていく様を描いたもので。
断片的に見ていたのですが、ヒトラーの描かれ方は中々哀しいものでしたが職業病なのでしょうか?やはり以前も読ませていただいた”ワインと戦争”にクローズアップされたワイン関係の略奪を思い出しましたが。
毎度ながらの遡る過去にヴィンテージを感じさせられます。
さて、昨夜のワインは
・Chablis Bougros’97 William Fevre
・Chateau Haut Bages Averous’97 Pauillac
・Vosne Romanee Les Beaumont’92 Domaine Leroy
中盤からの動きに気が付けば、閉店間際でした。相変わらず、芳しさはないのですが色々と考えさせられる時かと自身に向き合いながら。
嘗ての所有者の時代のウィリアム・フェーヴル。’97のブーグロは最後の1本で。前回も印象を良くしていたボトルだけに、こちらはしっかりと利を追求させていただいた価格にて。ただ、それでもラヴノーやドーヴィサに比べればお手ごろで。造り手の哲学も問われますが、流石にグラン・クリュ。熟成も加わりとろける蜂蜜の姿が。
テーブルが空いており、事無きを。一時のタイミングに今宵は救われました。シガーと供のムッシュは、今宵もボルドーを。ランシュ・バージュのセカンドながらも流石の纏まりに改めて’97を再評価し。ほろ苦いカベルネ・ソーヴィニヨンに柔らかく優雅なメルローのニュアンスを。
赤キャップ、高島屋さんの正規のオファーも強烈な価格が掲げられる彼女のドメーヌ・ラインは個人的にも少しづつでもコレクションしていきたいものです。ただ、玉数も少なく当然引く手あまたの・・・・・。’92か’89の選択肢がございましたが、個人的には’92の方が現時点ならばおそらく。セラーからのピッキングには些か手間取りましたが、それにも余りある正に優美なマダムのスタイル。若さは今回も否めませんが、やはり共通点は余韻の美しさに尽きます。
このような素晴らしきワインをお飲みになられる際には必ず思い出していただきたい。このワイン・リストとノムリエの存在を。R