Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ツキが・・・・

毎週、月曜日は休み明けでジムに通うことを心がけておりますが本日は臨時の休館日に為っており。駐車場の閑散とした状況に嫌な予感がしたのですが。なので気を取り直してトライアンフにて店の掃除に急遽。
ですが祝日の貸切のご予約のキャンセルにツキは先週末から見放されるような・・・・。
さて、土曜日を振り返り。
・Clos Vougeot’93 Jean Gros
・Chateau L’Angelus’81 St Emilion
うーん、まあ仕方ないでしょう。お食事のご予約分の準備の終わりかけに本日のキャンセルが。未熟児の誕生には先生がおられなければ。カリフォルニア・ラヴァーのマダムのお越しは先延ばしに。新しい命が無事であれば良いのですが。
さて、そんな矢先にもご依頼のラトゥールにトラブルが。1本と思いきや2本でのご予算だと!お伺いした覚えが全くなかったのですが、完全に横流しの’76と’77でした。不意に衝動買いをした’77は性格が現れましたがこの日はボランティアにも。
そんな今宵はいつもとは異なる先生のお越しに救われることに。いつも聞きなれる先生方とは業界が異なりかなり興味深い話題ののっけからダンボの如く。
そんな会話とは一線を画すジャン・グロのグラン・クリュ。’93はもう既にジャンではないのですがエチケットには記載され。ま、どちらにしてもこの一族が造るこのクラスのワインは素晴らしいの一言で。余韻が違います。
そう言えばこの1本実家の近くの酒屋さんにも同じものが。私のリストの価格ともそれほど変わりませんでしたが、やはり価値ある1本かと。
2本目にお進みいただけたのは、こんな晩には一段とありがたく。アンジェラス、サンテミリオンの教会の鐘の音が重なり合う畑。この時代は特に苦渋を舐めさせられていたころでしょう。’90年代の中ごろからの評価は今にございますが、前作の007でもボンドとヒロインの食事に添えられたのがこのシャトーの’82。ヴィンテージは1年ずれますがこれはこれで興味深い熟成の1本。普段はブルゴーニュだけとおっしゃられるマダムにもこのくらいに柔らかく時を刻んだボルドー右岸には賛辞をいただけたのでは。
この後は、中々手強いマダム二人に主導権を握られてしまい。やや品の無い週末の午前様を過ごさせていただく羽目に・・・・・・・。

      Sommelier R.Imamura