Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

マリアージュ

やはり昨夜はブレーキが。今月の後半は毎日が大きな目標になっておりましたが流石に水曜の晩の静けさに。
前半から西村さんや税理士さんのお越しに月末のお支払いで手持ちも寂しくなる現実もございまして。ああ、そうだ今宵お酒屋さんの西村さんも遂にワインバーをオープンされ。烏丸界隈ですかね、色々賛否もございますが京都に数少ないワインバーですこちらも合わせてお商売繁盛であれば。
さてそこで私の昨夜は。幾分優れない体調もあり、店主のそんな状態はおそらく空気に混じり合うもので、ワインの記憶もあまりなく。それぐらいの印象でしょう。
ただ、最近つとにお一人でのお越しが増えられたムッシュ。お年63歳にしてまだまだ元気すぎるくらいのお姿ですが、以前のように必ず綺麗どころを引き連れてというのも半分くらいに。どうやら原因は蜂蜜に有ったようで。
私共ではチーズのお皿に必ずといっていいほど蜂蜜を添えており。
まあ、ヨーロッパでは普通に見かけられるのですがお皿の見栄えも考慮して蜂の巣からごっそりと拝借してきたような巣蜂蜜をお出ししており。下世話な話ですが原価は中々痛くはあるもののそれだけでも贅沢な存在感を。そして当然必要なお味のほうも自然な甘みで蝋質の部分が口に残りますが、上質なワインと同じように柔らかく繊細な甘みを。
特にこちらのムッシュにも通じるのですが、青カビとの相性がまた素晴らしく。若干スパイシーな塩味を持つブルーに寄り添うようなマリアージュかと。
個人的には蜂蜜無くしても貴腐の極上を合わせたいところですが、そうですねやはりボンド愛飲のボランジェを合わせるかブルゴーニュの白のふくよかんものなども。もしくはニュージーランドのホワイト・クローバーから作られる蜂蜜ですのでピュアなニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランなんかもよろしいのでは?
一度お試しいただければ。

           Sommelier R.Imamura