Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

朝まで

9月の最終日は少しながらも楽しい晩で。いつものムッシュからのお誘いに出遅れはしましたが気が付けば6:00ごろの明け方で。
・Chateau St Estephe’87 St Estephe
・Nerosanlorenzj’01 Gulfi
・Bonnes Mares’95 Moine Hudelot
’82のマダムは今宵は嘗てのムッシュと。恋心も友人関係として継続される方はお人として大人かと。この季節でもジャケットの下はタンク・トップというムッシュには若さを感じさせられましたが、まあ女性人は真冬でもノースリーブの方もおられますし。
さて、サンテステフ村のブルジョワのこのシャトーはお利口な熟成の1本。’87と言う事もあり硬さも取り除かれしなやかさの中に真の通る凛とした味わい。お若いながらももう既にワインに関しても思い出話が為される彼らには育ちの良さを感じさせられずにはいられません。
郷里の広島からのお客様には、またありがたさを。もう、10年はオーバーですがそれくらいのお付き合いにお話もまた感慨深く。あの時のワインの銘柄は残念ながらもう定かではないのですが、多分シャトー・ベイシュヴェル’78だったような?今宵はイタリアのシチリアの濃密な1本を。まだまだ若さを楽しむ段階のワインですが、芸術系の大学の先生は今回も若い学生さんを伴われておられそんなこともワインの味わいのセレクトには考慮されておられたのでしょう。僕もこんな先生がおられたら週1回の学生生活ではなかったかもしれませんが。
結局朝まで今宵もお付き合いいただいたムッシュは、30分の所要時間とのことでしたがボンヌ・マール、グラン・クリュを。一時間くらいにはなりましたがお利口なモアン・ユドロは’95ながらも飲み良く特級の姿を明確に。また将来的にも楽しみではありますが、偶にはこの辺りの青年期の実力もテイスティングしておかなくては。
その後は4:00ごろから他店さんにて合流いたしましたが、本当に色々なビジネス・スタイルが有るものだなと感心いたします。個人的な居心地はさておきながらも時を忘れさせてくれる深夜のシャンパーニュ2本でした。
さて、10月です。ワインが一段と恋しくなる季節、皆様のお越しを心より。

            Sommelier R.Imamura