Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

これまた相性

痛烈に水商売の難しさを感じさせられる瞬間と顧客の暖かみに甘えてしまいながらも心救われる昨夜の営業でした。
・Claret’05 Ramey
・Barbaresco Costa Russi’87 Gaja
深夜0:00ごろから動き出すご常連さんの男性陣。一人また一人とお一人でのゲストが3名に為られたころには4名の燻らすシガーの紫煙に確かに店内はジャジーでスモーキーな空間に。私も迂闊でしたがマダムのお見送りに出る鉢合わせにお越しになられたムッシュは、開口一番”シガーでも吸うてる奴がおるんか”とシガレットをふかされながら。失礼ながらお見受けさせていただく限りと言う感情も幾ばくながら”葉巻を扱わせていただいておりますので、もし気になられるようでしたら今夜は難しいかもしれません”とはお伝えしましたが。そんな一言など何処吹く風でお連れをお迎えに出られる様子に出口まで案内でついてこい、との顎でのご指示でしたので流石のご常連さんがたの空気も冷ややかに。残念ながら促させていただきましたが店内玄関に投げ捨てられた煙の上がるシガレットに逆に気持ちを切り替えさせていただきました。今宵、前半のご常連さんにお客様を大切にする気持ちを忘れては!と戒められましたが重々。
そんな本日の愚痴も想定されてか、ドクターも見兼ねてガヤの特別を開けていただけるところなどにありがたさは募ります。ソリ・ティルディンがコスタ・ルッシに変わってしまうトラブルもございましたが、気を取り戻すかのようにその後の空気はスミレ香華やかなイタリアの帝王により華やぎを。
むろん、レイメイが開いているということは例の豪快なムッシュも横におられ見てみぬふりはされておりましたが後ほどの吼え方は招かれざる方がおられる時にアクションを起こされなかったことは幸いでした。
うーん、生意気かもしれませんがやはり皆さん楽しみに来られているので。私に色々おっしゃられるのはまだ構いませんが、やはりカウンターでは貸切でなければ聞こえてしまいますしね。最善な対応かは解かりませんが結果的には正しかったと信じます。

           Sommelier R.Imamura