Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴォギュエ

月末の期待に応えていただけるような深夜3:00からのご利用でしたが、23:00ごろの閑散とした時間帯を除けばそれなりの昨夜でした。
・Chambolle Musigny’93 Christian Clerget
・R.Renaudin Brut’86
・Bonnes Mares’83 Comte Georges de Vogue
・Recioto Merlot’04Sogga Pere et Fils
中国から帰国されたマダムにムッシュも上機嫌で。今宵はマダムの酔い具合も後押しするようにいやらしさ全開のご様子でしたが、それはそれで。そんなシュチュエーションにはシャンボールはもってこいの響きではないでしょうか?アムルーズであればそれこそ出来すぎではありますが十分なしなやかさを。
深夜22:00ごろの待ち合わせでルナウダンの’86をくいっと45分ほどで。例によってお付き合いはさせていただいておりましたが時間配分ももっともらしくマダムが着かれたころに最後の1杯がボトルに残されておりました。価格相応のやや熟成感には欠けるもののお利口な’86は少し本数がございますが。
3:00のお帰りには割烹さんで過ごされたにも関わらずお腹がすかれていたようで。流石に週末は先方もお忙しいようで板長さんも追われていたようで私同様幾分酔われていたそうですが。結局、マダムへのプレゼントを今回は忘れておられたようで引けないお気持ちを込めた’83を。
久々のヴォギュエ。千の花束と言うようなミュジニには香りの面では劣るもののスッとした輪郭を持つこのボンヌ・マールもまた通好みのグラン・クリュ。25年の熟成を経たこのエレガントな極みのドメーヌの1本が満足いかれないはずが無く。出来ればゆっくりと味わいたいこの逸品、ですが流石に今宵シガーを燻らす暇すらない状況に最後に甘えさせていただきました。
そして最終はマダムのリクエストの小布施のソガさんの極甘口の赤を。イタリアの影干し製法のレチョートをメルローに施した甘美な美酒は、女性には耐えられない危険なものでしょう。私からのバースデイ・プレゼントに替えて・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura