Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

相性

昨夜はダラダラと流れる時間ではございましたが、新たなゲストへのお相手に楽しみも見出せる瞬間も。ワインは比較的穏やかで。
・Pinot Noir Hide Vineyard’99 Patz & Hall
早めの時間帯でのお一人のマダムは、お初のご利用で。ホーム・ページをご覧いただいたようでしたが、何となく捉えどころが無く。”シャブリの熟成をグラスで”とのことでしたがリストにシャサーニュの’99がございますので如何かな?の流れに反応もイマイチで。挙句にハーフ・ボトルで’90のシャブリジェンヌのレ・プリューズをお勧めしましたがこちらは予算外を明確に。この辺りから少しズレを自覚し合いたいところですが、女性って・・・。結局、シャサーニュ’99のリュー・デュモンとカリフォルニアのレイヴェンズ・ウッドのシャルドネ’05でもOKでしたのです。深く考えすぎるのもこちら側の問題だけかもしれません。まあ、実際は貸切状態のカウンターでのお相手のお話に華が咲きご機嫌で帰られたと思いますが。やはり共通の考えるべき話題をもつ方とは世代を超えても意外に相性は良い場合も。今回はマダムが随分気さくな方というのも事実ですが。
後半は祇園時間が流れておりましたが、どちらもある年齢に達しそうなお姉さんがたの悩みは同じくする部分でしょう。今宵は相談を持ちかけるお姉さんと逆にリタイヤされその方なりの楽園へと飛び出されるお姉さんからのお預かりのボトルにエッチングの羊が施されたムートンをお預かりいたしました。娘さんのヴィンテージらしく成人まで私が預かるのは最も危険かもしれませんが縁あった方ですので。
そしてこちらをお届けいただいたお姉さんは、悩まれながらも未だ祇園街に。個人的には皆さんお残りいただくのが嬉しいですが、様々な人生がございますので。そんな彼女にはカリフォルニアの少し熟成した干し無花果のような甘みを讃えるパッツ・アンド・ホールを。時間も時間だけに饒舌に為らざる負えないお姉さんですが、まだまだ週半ばですので3:00すぎには綺麗にお席を立たれました。お疲れさまです。

            Somelier R.Imamura