Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Bollinger Rose

どうも今ひとつ調子が出きらない感じの7月なのですが、七夕の昨夜は少なからずの動きは有るのかと思いましたがまだまだ。
本当に限られたご常連さんだけのお相手は楽な気持ちではありますが、新たな出会いも正直・・。
・Chateau Mouton Rothschild’66 Pauillac
・Bollinger Rose
・Chateau La Gaffeliere’97 St Emilion
七夕にご夫婦でお久しぶりにとは、素敵かと。まあ、流石に私と年の頃もそれ程変わられないのに高校受験を控えたお嬢さんがおられるマダムは中々素敵な方で少しお年の離れたムッシュはまた年齢も感じさせず。
そんな彼等のお持込の格付け2級の時のムートン。ヴィンテージは興味深いもののボトル上部の明らかに吹いた状態を確認でき、目減り分もそれ相応以上の”あー、リスキーかも”と思わず心の中で。実際コルクも横ではなく縦に砕ける珍しい状態に香りも含めてテイスティングは色々で。明らかな砂鉄のような血のニュアンスを感じさせるアフターにヴィンテージ’66の健全な状態は見て取れませんでした。お持込にネガティブな表現はほどほどにでしょうが、こちらには正直と言うかストレートなほうがよろしいようでそれなりに。ムッシュと二人で何とか空けるには至りましたが。
結局、蒸し暑い今宵は新しいラインのボランジェのロゼを。個人的にも初のテイスティングでしたが彼等らしいピノ・ノワールの厚みの中に溶け込んだヴィエイユ・ヴィーニュの稀少な赤い果汁が混ぜられているようで。愛らしい甘みも備えた無骨なボランジェの中ではロゼらしく可愛らしさすら感じて。
お肉料理に添えられるハーフのサンテミリオンはラ・ガフェリエール’97。格付け問題に解決の難しさが表面化したこのエリアながらプルミエ・グラン・クリュのこの1本は先の2級のムートンの後なだけにメルローのしなやかさよりも硬いタンニンの方が勝るような。ただ、豚肉のコンフィの脂身には相性はよろしかったのでは?
そうそう、今宵はこちらに上手にワインをお商売されてしまい。価格高騰の五大シャトーの’90年代ですらもう市場価格は崩壊しており、ムートン’94とマルゴー’97の2本をプロが個人の方よりお分けいただく始末で。先のムートンとは比較にならない良好な状態の2本に思わず感謝を。実際は幾らで買われたのだろう? R