Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

’82が・・・

金曜日の期待は前半大いに裏切られ。中盤からストレスの瞬間もありましたが、合格ラインまでは持ちこたえた感のある晩でした。差し入れの五穀米のごはんはありがとうございます。いただいている瞬間はどなたも来られなくホッとしましたが。
・Kikyougahara Merlot VSP’04 Chateau Mercian
・Chateau Calon Segur’82 St Estephe
ひと時の清涼感すら漂わせるこちらのご夫婦には、年々お付き合いが長く為っていくことも嬉しく、そして心少し穏やかな瞬間も。
ヴァーティカル・シュート・ポジショニング、垣根式栽培と言う意味らしいですがメルシャンさんの比較的中間クラス以上のものはどれもそれなりに素晴らしく。若さは仕方ない、グラン・クリュ・レベルでしたらグラスでさえ躊躇する段階ですので。ただ、メルローの甘みと余韻の伸びやかさは将来も含めてこのワインの潜在能力を。澱好きのマダムには今回は残念ながらほとんどお楽しみの部分はございませんでしたが。
うーん、お席のご準備がここ一番で出来かねる状況は非常に心が葛藤を。ましてや営利の部分も鑑みると色々と。ただ、何となく結果的には事無きでしたが’82の彼女は今回もムートンの有無を。やっぱり買っとけば良かったな?高騰し続けてはいるもののそれは度外視して・・・・。ただ、そんな想定もありましたので今回はセギュール’82をリスト外でご準備しておりましたが。正直、十分なんですよね3級でも。熟れたタンニン、ブーケには一点の曇りも無い芳香。かび臭さとは無縁のヴィンテージ、なりに良い造り手のボルドー’82のポテンシャルは個人的にはムートンを凌ぐものも。ただ、そうだな資金的に余裕があれば上がりが大きい五大シャトーは、特にこのヴィンテージのストーリーからするとやはり歴史を覆したこのシャトーが。9月の貸切がもし本当ならばあの造り手のモンラッシェ’82とガヤのシングルの’82マグナムまでおっしゃられましたが如何なものでしょう。
それにしても、久々に目のやり場に困るマダムのお召し物でしたが・・・。

             Sommelier R.Imamura