Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

雨にて

お天気が雨に祟られ桜の状況が気掛かりですが、ここ数日は閑散と。昨夜も中盤から流れはあったものの穏やかな晩になりました。
それにしても最近の若い世代の男の子たちは、飲む量の少なさに残念さを。沢山飲んでもらいたい訳ではないのですが、お人数とバランスを考えても何か不思議さも否めないような・・・・・。
・Marsannay Les Vaudenelles’96 Bruno Clair
世代が少し上がると女性同士のお二人でも平気でボトルのリストを眺められ。ブルゴーニュは正直、色々な思惑や欲望に駆られる方々が選択されるページになってしまっているかも。ただ、やはり比較的現実的なエリアとして最北のこのマルサネやオート・コート、サントネイやマランジェなど以前は辺境の地にも思えた畑さえ見直すべきところかと。実際、サントネイやマルサネには素晴らしい造り手が織り成す驚くようなハーモニーも奏でられるものが幾つも。先月のドニ・モルテやメオ・カミュゼには当然のような心動かされる味わいがあり。今宵のブリュノ・クレールもお利口な熟成を市場に残しておりました。海外市場のトレンドに非常に敏感に反応するテイストを彼のワインからは感じられる気がします。このところは、どの造り手も意識せざる負えなくなっているでしょうがかなり以前より彼のマルサネは酸のシャープさよりも円くふくよかな印象なものが多く。実際、現地の他の名前がまだ大きく出されていないドメーヌのものなどはこのエリアの個性としても涼しげな赤ワインを仕込んでいたような。悪く言えば、酸の塊が押し寄せるような・・・・・・。
まあ、それでも彼らのワインは現地でカジュアルに12年も熟成されることなど無くどんどん飲まれていくのでしょうが・・・・・・・。
後半は中国からのお客様をお連れのご常連さんが。カウンターは占拠されるような感じでしたが、そこに舞妓さんが含まれており、まったく耳に馴染みの無い言語が飛び交いながらもアジア系のお顔立ちには変わりなくとても不思議な時間帯でしたが・・・・・・・。

            Sommelier R.Imamura