Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

後半が

4月に閑散としているのは、感覚はあまりなかったのですが昨夜も随分と。男性陣のみのご利用の時間帯は、ひょんなことからカウンターに工具が載せられる初めてのシュチュエーションに。
実は日曜日に個人的に大きな買い物をしてしまい。英国車なのですが’66年製造のオートバイを。ワイン同様素晴らしいヴィンテージ・トライアンフなのですが実際は乗る時間などほとんど・・・・・。
ワインのお話は後半のほうがドラマチックで
・Nuits St Georges Les Boudots’87 Louis Jado
・Batard Montrachet’98 Hospices de Beaune Joseph Drouhin
・Chateau Beychevelle’00 St Julien
夜半のマダムは、今宵も少し調子が出ているような状態で。なので最初はブルゴーニュから、硬質な酸とタンニンを誇るニュイ・サン・ジョルジュも20年くらい熟成を経ると美しく年輪を重ねたような複雑さを。ザクロの甘酸っぱい香りを讃えながらも徐々に生肉のような強いニュアンスにも。アメリカ周りのこのボトルも十分な成長を見せており今宵も稀少なブルゴーニュが・・・・。
2本目は白で。この辺りになると飲み合わせの順番など考えても仕方が無いくらい。若い段階かもしれませんが、バタール何とも意味深なこの名にフランス人の感覚が思えます。ふんわりとバターのアロマが拡がり、徐々に凝縮していくモカのブケに今飲んであげてもいい感覚をしっかりと。個人的にはこのくらいの遅い時間帯にはシャンパーニュやこんな上質な白は確実に赤の特別なものすら凌ぐ瞬間かと。
最終にボルドーも。ベイシュベルはこれこそ若い感覚は否めません。ただ、〆にマダムはやはりこれくらいスパイシーで濃密な赤ワイン!と言ったものが望まれるのでしょう。’00はそれが理解出来る酒質でやっとそのポテンシャルをまざまざと見せつけ始めております。これから30年は平気で熟成していくでしょうが、このヴィンテージもまたその頃は市場からは・・・・・・。
結局、今宵も酔いました。

           Sommelier R.Imamura