Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ブルゴーニュvsボルドー

3月の最終日は、何となくゆっくり出来る状況だしたので楽観的に。ですが、ご常連さんたちのご来店に静かながらも長い夜でした。それにしても、酔いすぎでカウンターの椅子にぶつかりながら歩かれる女性の姿は見たくはないもので。
・Delamotte Blanc de Blancs’97
・Chateau de Pommard’85 Jean Louis Laplanche
・Chateau Smith Haut Lafite’93 Graves
・Chateau Phelan Segur’86 Saint Estephe
・Gevrey Chambertin Poissenot’86 Geantet Pansiot
懐かしい1年だけサロンとの兼ね合いでグラス・シャンパーニュにお付き合いいただいたこのドゥラモット。’96ヴィンテージを僅かに残しておいたのですがリストの中から価格の上昇が為されていないこのボトルを狙われ。以前はグラスで使用していたのがもったいないくらい熟成の複雑さを帯びており、クリーミーな味わいに贅沢な食前酒では。
結局、幾つか並べられたボトルからバースデイのヴィンテージが選ばれるのは想定内の出来事で。賛否両論のこのブルゴーニュのシャトーは、個人的には悪くない当たりの経験が。ただ、業者さんがたはそれぞれ・・・。確かに’85の特別なフィネスは感じがたいものの理解されながら飲まれるゲストには健全でチャーミングなピノノワールでは。23歳か、若いですね。
ボルドー派のマダムに、圧される形が。’70年代などの熟成には食傷ぎみで、’90年代の硬さをまだ持ち続ける段階がお好みで。スミス・オー・ラフィットは丁度よろしそうで。ほろ苦いボルドーのチョコレートのニュアンスが彼女達には。残念ながら’80年代のビッグ・ヴィンテージもクリュ・ブルジョワでは物足りない印象らしく、女性のはっきりした物言いに勉強にも。個人的にはこの2本でしたら、言うまでも無く・・・・。
最終はボルドーでは、私自身も解決出来なくブルゴーニュへ。同じ’86でもジャンテ・パンショは相変わらずボッタリ・スタイルながら酸のシャープさも感じさせ。ですがマダムお二人にも対立されるご意見に嗜好品の面白さはこの辺りにも。何れにしても贅沢です・・・・・。

            Sommelier R.Imamura