Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

バランス良く

週末の土曜日は、金曜とは様相が異なり。やはりボトルの威力を感じさせられながらもノムリエへの道を今宵も。
・Nuits St Georges’59 Jean Confuron et Fils
・Opus One’98 Mondavi & Baron Philippe
・Chateau Calon Segur’78 St Estephe
・Bollinger R.D.’81
久しぶりのマダムの帰京に、心からお帰りなさいと言う気持ちに為れるのもこんなビジネスの貴重な感覚かと。出来る限り東京の喧騒をお忘れいただければというのは本音ですが、熟成を経た稀少なブルゴーニュがそれに。お隣のヴォーヌ・ロマネに臆するアペラシオンながら力強さを持ちえるニュイの南端。壮麗なるヴィンテージ’59、50年代最後の偉大なワインで古酒の中でも最も信頼出切るものが多く。ポートの様でありながら未だに息づく酸の素晴らしさに秘酒の面持ちも。ボルドーよりも息の長さを個人的には。
こちらも久しぶりなマダムでした、思い浮かべながら仕入れをすることは気持ちが伝わるもので。ハーフ・ボトルながらの交響曲題1番は、非常に高価な1本。ただ、もうこのワインには最新のヴィンテージは違いますが、それ以外の生産年はどれも同じと言った感じの出来の良さに驚かされます。濃密ながらもバランスの良さは流石の一言。世界中のワイン・ラヴァーが探す理由はその辺りに。
決して酒質には問題は無いものの、このワインはエチケットの状態がとても重要なハート・ラベル。以前もこの’78を非常にお気に召していただけいずれまた、と言うリクエストに応えるべく探していたのですがハートを砕くように斜めに黒染みが。一応、お伺いは立てた上で購入をしましたがカップルのお二人には微妙で。結果的には素晴らしい’78のボルドー・グラン・ヴァンの表情をしっかりと。何ともお騒がせな、難しくも強力なアイテムでしょう。
男心と言うか、久しぶりに意中の女性とのワインは3本目にまでも突入shぎてでも同じ時をすごしたいもの。気を使われシャンパーニュに。’70年代のものが手持ちも少なく価格も。’80年代前半のエール・デーも中々のプライスながら意味ある。柔らかすぎるくらいの泡ながらも酸の強固なニュアンスはまだまだ若いなあ、と。ただ、そこはそこで上質なキュヴェだけに膨らみ円みを徐々に帯びて。R