Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

一目ぼれ

うーん、結局何とも効率の良いと言うか疲れはしたもののJCさんがたの週末が。当然、JCさんには関係が無いご常連さんの流れも綺麗に。
・Coup de Foudre Cabernet Souvignon’04
・Chardonnay’76 Robert Mondavi
・Bourgogne’78 Nicolas Potel
・Brunello di Montalcino’00 Antinori
・Barolo Spruss’91 Gaja 
・Echezeaux’84 Leonce Bocquet
カリフォルニアの造り手は、何ともお商売上手で何ともロマンチックなスパイスを。”一目ぼれ”と言う名のこの赤ワインは味もさることながらエチケットに素晴らしいエッセンスを散りばめて。面白いことにこの銘柄ラベルが二重になっており重要事項が記載された郵便はがきのようなスタイルでペリッと一枚目が剥がれてその下にも同じラベルが。そして一枚目のラベルの裏にWho,Where,When,Whyと書き込みが出来るように。ワインの味わいもパワフルなカベルネですが、いかにものテイストではなくやや甘いアタックが一段といやらしく・・・・・。
新年初のご利用にご常連さんは、お一人でも2本のボトルを。熟成の妙に取り付かれてしまっているムッシュはグラン・ヴァンでは無くともこなれたこの辺りの味わいを理解されます。先日の’77同様、ひねた質感のモンダヴィシャルドネですが熟れて少し崩れ始めたマンゴが印象に。
今夜もニコラ・ポテルはそのパフォーマンスを十分に。ただ、飲み込めないムッシュに私の飲酒量は増え始め。こちらをご相伴になられた本日ウエディングのお二人に向けられた1本でしょう。
こちらはご結婚の報告に来られたムッシュでしたが、カウンターを取り巻く皆様にも害があったのでは?トスカーナの上質を飲み込みながらも新妻と友人の前で大人気ない振る舞いはいささか。お付き合いがある分、これからのことも考えてお伝えすべきことは。
カリフォルニアがぼんぼん抜かれるJCさんを尻目に今宵のグラン・ヴァンはひそかに抜かれて。最後に1本だったハーフのスペルスしっとりと深夜に溶け込むような飲み方は関西の方ではないだろうな。
方向転換を果たしたムッシュ、難しい’84ですら特別な畑は貴重な経験を。この辺りで私も限界で。 Sommelier R