Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

最愛の

久しぶりの抜栓というのは、緊張をするものなのでしょうか?取りあえず今年の実質的なスタートは、暇ながらも順調に。ただ、昨年に引き続き団体のお客様のご利用をお断りさせていただいたことに関しては割り切らなければという難しさを。
・Barbaresco’76 Gaja
・Bourgogne Pinot Noir’78 Nicolas Potel
前半のご常連さんは、昨夜からの開店をご存知ではなかったようでしたがお電話で確認の上。早々のご来店及びお鮨の差し入れに今年もありがたく。
中盤からのマダムは、長いお付き合いで。’82の彼女ですが彼女が19の頃からのお付き合いにお連れのムッシュの入れ替わりに毎度、対応に苦慮させられますがこれも祇園街の定めかと。
そんな若いころからもここまでオールドでは無かったですが、ガヤは何度かお飲みになられており新年早々のこちらのセレクトにお気持ちが痛いほど。
昨年末にまとめて手に入った最愛のピエモンテは、もう手に入らないと諦めていた時期も。珍しくこの’76は複数本購入しておりましたので迷わず。ゲストの思惑とは異なるのかもしれませんが、転換期のアンジェロの実を結ぶ直前のノスタルジーが深く感じられる特別な1本。
いつでも変わることなくスミレの香りが華やかで、ブルゴーニュ・タッチながらも後半の酸の美しさも以前ピノノワールの如く。そしてアフターに残るタンニンの熟れた強固さがボルドーをも感じさせる何とも贅沢な。
ただ、マダムは変わらずプラチナの肝臓をお持ちでシャンパーニュ1本の後のガヤには足りないのも当然でグラスでと。こんなときの強い味方のニコラ・ポテルの’78。まあ、予想通りボトルを飲み干されましたが。ただ、私もガヤからは加わっておりムッシュよりもマダムと私で大半を。
後半は初日から酔ってしまったのは事実です。今年も何ら変わりなく。

              Sommelier R.Imamura