Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

良いことも悪いことも、その2

先週末を振り返り土曜日の晩は、金曜日のストレスと土曜日の出来事とご常連さんにネット上のどなたかの書き込みの内容について知らされ思う事も色々と。基本的には考えすぎとの助言が多いですが、振り返る自分も持たなければと反省も。
・Chateau Calon Segur’91 St Estephe
・Chambolle Musigny’95 Herve Roumier
・Dom Perignon’83 Moet et Chandon
・Santenay’59 Arthur Barolet
二対一でのハート・ラベルは、偽りの。それでもグラン・ヴァンは期待を裏切らず。やはり、祇園街のお姉さんはセギュールを上手にオーダーされる術を心得ておられ。バランスが取れた熟成はしなやかに柔らかさを感じさせイカツさはそれほど。男性陣とは対照的でしたが。
祇園街を上手にリタイヤされたお姉さんは、12月からお昼のお仕事を。個人的にはイメージ出来ないのですが、それはそれで。嘗てはとんでもなく極上のブルゴーニュを飲まれる機会もしばしばございましたが、やはりシャンボールのお好みは変わられず。十分な印象もございます、現実的な価値観もお持ちになられながら。繊細さの中に酸の美しさが。中々、造り手さんの外見のイメージとは異なるこちらも楽しめる1本で。
深夜のマダムは、今宵は贅沢にシャンパーニュの王様を。’83のドン・ペリニヨンは個人的にもとても良い印象が。それでも幾分、若さを残しながら徐々に熟成の極みを。コヒーバを燻らせられながらの極上の時間は、女性でも素晴らしいことでは。燻した香りの中に潜むマンゴやパパイヤなどのトロピカルな香りとシガーのアロマに二本目へと急かされるような瞬間が。
バローレのもう1本は、消えていきました。サントネイの’59なんかも非常に興味深く。この辺りでも上質なコルクは綺麗に抜けていき、状態も素晴らしくまるでエレガントなポートをイメージさせ。甘みがこれ程までに凝縮されながらも酸味は程よく寄り添う程度でこのアペラシオンのステージをまた新たな段階へと意識させられました。今週の〆としてはこれ以上無い素敵な時間が。

             Sommelier R.Imamura