Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

意外に忙しく

祝日の今宵の土曜日は、昨夜のこともあり暇でしょうと臨戦態勢を取ってないに等しい感覚で。20:00くらいから為り始めるお電話の中、気が付けば満席に。ありがたいことですが、一時のご利用に立ち振舞いも難しい瞬間でした。
・Bourgogne Pinot Noir’79’85 Nicolas Potel Selection
・Aloxe Corton’76 Laboure Roi
・Opus One’96 Mondavi & Baron Philippe
前日の残りの’85がグラスで1杯。そして、お食事前のアペリティフにこの面白いブルゴーニュをボトルで’79。ニコラ・ポテル、プスドールとの関係を断ち切り自身の名前を全面に出してビジネスをする彼に賛否はあるかもしれませんが今回のテイスティングでこれもこれかと。この二つのヴィンテージでは明らかに’85のほうが。当然かも知れませんが、やや細い線を感じさせる’79に対して豊満でふくよかな’85。まあ、それでも価格を考えればどちらも素晴らしくコスト・パフォーマンスが素晴らしく。ちなみに’85はサントネイの刻印がコルクに。残る’76’88’89’90が楽しみで。
久しぶりのマダムの帰京は、安堵感を感じさせましたがやはり東京の時間の早さを表現されていたような。ブルゴーニュ、ヴォーヌ・ロマネで幾つかおっしゃられましたが今回は南をお勧めさせていただき。アロース・コルトンのラブレ・ロア、想定の範囲の味わいでしょう。ただ、このヴィンテージの熟成感を出せるもので価格も考慮に入れると非常に優等生かと。幾分、軽やかながらもさらりとした質感の中に隠された果実の甘い誘惑に心奪われ。
やはり繊細すぎましたか、’03ぐらいをご準備すべきかと思われていた方々にお勧めしてしまい。やっと10年をすぎた辺りとは言え、ハーフ・ボトルとゆうのも拍車をかけ。まとまりを得たカリフォルニアはヨーロッパの長い歴史のある国々のワインにも、決して劣ることのない贅沢な1本に。モカ、トリュフ、ビーフ・ジャーキーなど多彩なアロマとミルク・チョコレートのようなリッチさが持ち味でしょう。
何とか昨夜の補填を少しだけ・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura