Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

男性陣のみでも

連日帰宅は長男の起床と同じくらいの時間帯になってしまっておりますが、昨夜も中々素晴らしいワインとの出会いに。
・Pommery Louise’89
・Grands Echezeaux’77 Patrirche
今宵のグラン・ヴァンは女性がお一人もおられない状況で抜栓され。どうしてもデータでは、男性ほお客様のほうが歴然と数の上では多い店舗ではございます。今宵も4:1くらいの割合で男性が。
深夜の4名様はボランジェからのスタートでしたが、意外にもキュヴェ・ルイーズを。良く良くお伺いすると製薬の皆様で、ご常連のドクターからのご紹介ご無沙汰のドクターではございますが京都の海沿いから偶に。嘗て飲み込んでいただいたシャンパーニュの銘柄のイカツさにルイーズも納得の1本で。流石に皆様、ご接待にて飲みあがりされているのか上質なプレステージの意味合いをご理解されており。最近では中々見かけられなくなってきたヴィンテージ’89は、柔らかいコルドンを描きながらアーモンドの如く鼻腔をくすぐる何とも贅沢な男性のみの貴重な時間で。
連日のパトリアルシュでしたが、ヴィンテージ以上に今回は畑の偉大さに軍配が。とかく’77は数字のイメージとは異なるワインの世界ではネガティブなボトルが多く。それでも記念の年とされる方がおられる為、見かけたら上質な予感が有るものであれば手を付けたく。当然今回もお試しいただきたくお顔が浮かぶムッシュへと。前日のオスピスは’85ではございましたが今回は’77、ですがやはりグラン・エシェゾーは良い意味で予想を裏切ってくれました。いきなりの萎れたバラの香りにもうテイスティングしなくても唸らせられる味わいが想像され。甘みが支配する上質なリキュールの如く、酸味は後半に愛らしく顔を出す程度で。お一人でここのところおそらく最も頻度が高くなられたムッシュとボトルを空ける今宵でした。
そういえば、今宵はあの素敵な女優さんかな?と結婚されたお笑いのムッシュが。私共は大体気付くものなのですが、お客様は我関せずといった方と大きな反応をされる方に二分されるようで。昨夜も気付かれさらりと席をゆずっていただけたルイーズの皆様と全く気にも留められなかったパトリアルシュのゲストに何処かしらお飲みになられたワインが頷けるような気も・・・・・・・。    Sommelier R.Imamura