Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

デュジャック・・・・・・・・・

ぽつりぽつりとお越しになられるゲストに、今宵もゆっくりとした時間が流れ。ご縁とは不思議なもので、アルバイトでのお付き合いはふいにされてしまいましが。更に祇園街での上手な生き方で彼女は。
・Bonnnes Mares’86 Dujac
私どもの顧客としても中々素晴らしいワインを楽しまれるムッシュと遂に接点が出来上がられ。ムッシュは大体はボルドーなのですが、彼女はブルゴーニュを選ばれるのは解かっておりましたし幾分問題はありそうでしたが。
それでも流石に心得ておられるもので、リストを渡され「好きなものを、桁は越えない程度に」と。
実際には選ばれたのは畑とヴィンテージは同一でしたが、ドメーヌは異なるものでした。残念ながらヴォギュエは欠品でしたが、結果的に選択肢はヴォギュエの異なるヴィンテージ’76とデュジャックのどちらかに。個人的には’86はまだ・・・・・・・。’76をお勧めいたしましたが、どおやら今宵は’86にこだわりが有られたようで。
ヴォギュエ以上に優良なドメーヌの印象がございます。おそらくブルゴーニュ全体を通じても最も愛すべきドメーヌだと思われるデュジャック。何とも言えない感応的でセクシーなアロマをふんだんに閉じ込める彼のワインに何度と無く。特に彼の熟成は中々見つかりませんが最も記憶に残りがちな出会いが数回。’83のクロ・サン・ドニなんてもう・・・・・。
若いと言えば若い。それでも確かに彼女くらいの年齢でしたら生まれてもおられないヴィンテージよりも’86あたりが現実的に実感も沸く頃合かと。ややクローズしがちな面影が出だしの印象でしたが、徐々にその与えられたポテンシャルを発揮し始め。パフュームの如き華やかなブーケが一段とグラスの内側に満たされ、何処かしらいたずらっぽい表情が見て取れ。
お食事後のご利用でしたので後半は少し酔われたのか?お顔色に健康さを。今宵も長丁場の夜になられたのでは?ほどほどにがんばっていただければよいのですが、あまり無理をなされないように・・・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura