Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

夏のお勧め

やはり中盤以降のゲストの動きが顕著で、前半の遊びの時間がもったいなく。また、何かの力というかご常連さんのカップルの方が昨夜も。終電までの40分ぐらいかな?ドイツのリースリングをクイッとボトルで飲み干されましたが、これがおそらくお客様を引き寄せてくれるような感じのご来店だったような。
さて今宵は夏のお勧めの白ワインが
・Chardonnay’87 Robert Mondavi
実際には皆様エアコンの効いた室内で年間通じて赤ワインを飲まれる傾向は7割り以上で。ただ、ひつこくシャンパーニュや白の熟成の素晴らしさを問い続けると中にはご理解を示されるご常連さんもちらほら。
今回も西村さんとまるで八百屋さんとの駆け引きの如く、ワインを値切りながらも8本まとめて購入するいきさつが。こちらとしてはグラス・ワインで現実的なプライスまで抑えていただければ・・・・・。彼にしてみれば今回もどおやら例え原価でもと言えば言いすぎでしょうが、在庫を全て解消したい状況も見え。
数年前に市場に出てきたカリフォルニアの大きな意味でのパイオニアのモンダヴィピノノワールシャルドネ、そしてフュメ・ブランがオールドであったような。ピノはもう使いきり、フュメは難しい状態だった記憶が。
このシャルドネは1点のネガティブさを除けば中々楽しめるカリフォルニアの熟成した白で。香りはもちろんアーモンドやバターのニュアンスを含むブルゴーニュ・タッチの上質感を醸し出し、味わいもトップから甘みとバランスのとれた酸が心地良く。ただ、余韻がやや苦味を表現する辺りにヴィンテージよりも仕上げの問題を問われるスタイルだと。
それでもグラスで1杯、または今月のコース料理からもお出しさせていただく生牡蠣などにも相性はよろしいのでは?夏のお料理に添えられるボトルとしても楽しい1本だと・・・・・・・。
ちなみにこの1杯をブラインドで試されたムッシュムルソー?ピュリニー?と悩まれてフランス以外は脳裏に浮かばれなかったようですが、如何でしょう。

            Sommelier R.Imamura