Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

醸し出す雰囲気

今月も過ぎ去ろうとしている週半ばの昨夜は、中盤に賑やかさは感じられたものの。まあ、それにしてもカウンターが詰まると芸妓さん、祇園のホステスさん、一般のマダムと様々な様相が。それでも女性を口説かれるムッシュはほとんど同じタイプの方に終始しますが・・・・・・・。
・Pommard Les argillieres’97 Parent
ただ、夜半過ぎの2:00ごろのムッシュは今宵一際異彩を放つ正に醸し出す雰囲気が。穏やかな話口と落ち着いた様子、そして仕立ての良いスーツに調えられた髪型からも何処かしら近づきすぎない方が身のためだと感じさせるオーラを。
ましてお連れの女性もすらりと伸びた妖艶なスタイルとほとんど上半身は身に付けられたお召し物は無いに等しいほどの・・・・・・・・・。
軽めのワインをご所望でしたので、ブルゴーニュをお勧めし。時間的にもマダムがフル・ボトルは厳しいようでしたのでハーフにて。この時点で幾分、気持ち的には私自身も穏やかに。残念ながらハーフ・サイズではフル・ボトルほどの身を削りあうような数字との駆け引きが特にブルゴーニュでは必然的に減る為。例えばD.R.Cのハーフは見たことが無いけどペトリュースは仕込んでおられるので。
まあ、実際にはこちらが考えているほどよっぽどの事が無ければ問題などないのですがご自身から名乗られたお名前は祇園街でのトップ・クラスのクラブを数店舗経営されるオーナーさんでした。もちろんママさんがたにもお世話になっておりますが。
ちなみにハーフすら飲み干すことが為されずに閉店間際に綺麗な席の立たれ方でしたが狭い街ながらも、まだまだ出会うことなくすれ違う方々もたくさんおられるもので・・・・・・・・・・・・・・・・。
ボトルに残されたポマールは、当のマダムとは程遠い何か素朴な印象でややぼったりとした甘さが特徴ですが今夜は何となく苦く感じられる最終のゲストでした。

             Sommelier R.Imamura