Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵も後半に

前日の”つぶやき”の内容で削除希望がございました。先方のお考えを理解いたしました。申し訳ございません。
さて、昨夜は水曜日と言うこともあり同業者さん特に料理人さんのご来店が幾つか。ただ、どうしても時間帯では寂しさが募る時もあり対外的には体裁の悪いことも。特に平日は23:00ごろは閑散としており、1:00までの休憩の感覚も。予想通り1:00前かららしいゲストが。
・Bourgueil’71 Les Marquises
・Chateau Mouton Rothschild’79 Pauillac
とても気さくなフランス人のご常連さんは、このところ安定したお仕事に精を出されており偶の休日に素敵なワインを楽しまれ。根っからのフランス人気質もお持ちながらも、とても人懐っこい彼に私自身いつも楽しみながらのお相手を。ワインについてはもちろん、それ以上にチーズに於いてとてもご理解いただけ本場の楽しみ方を垣間見ることが多く。熟成したエポワスなどは箱ごといかれます。今宵選ばれたのは、実は私のリストの中でも最もリスクが有るのでは?と恐れていた1本。ロワールで、赤とはいえ納品時に不安を覚えたこのブルグイユのオールド・ヴィンテージはトライさせていただくには最も意味のあるお二人へと。ボトルを透かして見えて来る色合いは美しいブルゴーニュのそれに重なり。コルクも申し分ない状態で。テイスティングでは、甘みにやや欠けるものの後半のタンニンと酸の生き方は健全そのもので。ひねた感じも見当たらず、ゲストの反応も上々で大振りのグラスにてゆっくりと流れる彼らの時間は、ほぼフランス語で私がお邪魔刷る時だけ日本語に。彼らの語ることが一部でも解せれば、またひとつ近づけるのですが。
そんな彼らをお隣に、祇園丸出しのお三方はいつものボルドーを。お姉さんの大学卒業祝いとのことでしたが、あまり普段と変わりは無い様で唯一の日本人が描いたエチケットを。堂本さんの幾何学的なデザインは、中々綺麗でワインの酒質も同様に今がかなりこなれ、のっけからまろみを感じさせてくれる上質な出来に私もグラス2杯ほどいただきましたが、お隣のフランスの方が私に送り続ける視線が痛いほどで。結局澱の部分はお渡しできましたがフランスの方がたが心に思う心情はどういったものなのでしょうか・・・・・・・・・・。

    Sommelier R.Imamura