Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ブルゴーニュ

前半の動きが心地よいものだっただけに、舞妓さんのお誕生会が静かな状況だったことが残念でした。やはり、芸子さん遊びは殿方にしてみれば見栄とばかりに見られてなんぼといったものでしょうから・・・・・・・・・。
そんな今宵のお誕生会のワインは、当然ヴィンテージ’88からセレクトされました。十分ではあるものの、ややご予算にブレーキが掛けられる状況でした。それはそうでしょう、今晩のお誕生日を完全に拘束してしまえば無理もない。
・Gevrey Chambertin Clos de Fonteney’88 Bruno Clerc
シャンベルタンやマルサネで、海外市場を席巻する人気ドメーヌの彼はこの1級畑をモノポール、単独所有しております。
実は今回の’88は複数のワインから選択いただける状態で昨夜のローヌのレイヤスのフォンサレット’88やボルドーからはハート・ラベルのセギュール’88がございました。浅はかながら、間違えなくハートに動かれるだろうと鷹をくくっておりましてセラーの手前に立てられていたこのジュヴレを何気なく持ち上げて並べておりました。
そんな時は、何故か意外にも思惑が外れてしまうもので・・・・・・・・。
まだまだ、若さが一際目立つ’88のピノ・ノワールはコケモモやラズベリーのフレッシュな果実香と遷ろうようなシナモンやダージリンの紅茶のブケが愛らしく。それにしても、遊びなれた京都の殿方はマイ・ペースな親父ギャグを全開にしておられましたが、東京から参加されていた紳士はデレデレのお父さんになっておられたのが印象的でした。そしてお年を良い感じで熟された芸子さんの捨て身の立ち振る舞いに、祇園街の今後も安泰なのかと妙に感心させられました。
’88かあ・・・・・・・・。まだ、世間的には許されませんが祇園の舞妓さんには許される現実が凄いことですが、気がつけば’90年代がデヴューしてくるのでしょう。着実におっさんになっていっております。
ちなみに、お蔭様で我が子”青龍”も無事4歳になりました。プレゼントで購入したミニ・クーパーのペダル・カーが大きすぎて家は大変でしたが。

             Sommelier R.Imamura