Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

逆転の今宵

何ともまあ、威勢の良い今宵の打ち上げ花火のようなワインがズラリ勢ぞろいといった感じの営業で、苦しみを貯めていた現状を一晩でひっくり返し。
・Jacques Beaufort Brut’90
・Gewurztraminer Herrenwerg de Turckheim’96 Zind Humbrecht
・Chambolle Musigny Les Amoureuses’90 Lou Dumont
・Chateau Montrose’28 St Estephe
・Chambertin’86 Armand Rousseau
・Romanee St Vivent’87 Domaine de la Romanee Conti
先日のご利用でお気に召していただけたのであれば嬉しく思う、ゲストの再来店はありがたく。やはり、シャンパーニュ。偉大なヴィンテージは、中盤からの伸びが違います。そこが、悲しいかなプライスに反映されて。
3本目の仏教関係者のムッシュおふたりは、最後はお決まりのアルザスで。甘美でありながらも酸の切れが美しいフンブレヒトは、これで終売に。
ご同伴では、やはり人気の畑名のアムルーズ。日本人の仲田さんがネゴシエーションするビッグ・ヴィンテージでありながらも、既に飲み頃を迎えている稀少且つ思惑多いに込められた1本。はたして、二人の運命やいかに?
オールド・ヴィンテージにめっぽう弱いムッシュは、久しぶりに私のリストの最古の生産年をつつかれました。夜中2:00にたどり着かれたため、今宵はグラス・ワインのご利用でしたが、ボルドーの偉大なヴィンテージ’28にギャンブルを賭けられお支払い済みのお取り置きに。
ひょんな事から、そのかたの生業を知ってしまった何か偶然も出来すぎの今宵でしたが。なによりもビジネス的にもプライド的にも、勝負があったブルゴーニュのオールド・グラスが功を奏しました。以前の’76’78などが評価され、他店舗さんでは対応がされなかったようなわがままに応えた結果だよ!と素晴らしすぎるブルゴーニュの特別を。
ルソーのシャンベルタンは、ソムリエとてエチケットを見ただけで”泣く子もだまる”ましてや’86なんて稀少な。
サンヴィヴァンは、やはりスタイルをD.R.Cで整え。均整美を感じさせる甘く濃密なジャムは、深夜3:00などまだ宵の口だと思わざる負えない深い変化を。