Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

疲労困憊

おそらく今年の祇園祭りのピークを迎えた今宵は、連日の繁忙でシェフ共々疲労困憊と言うところ。ですが、後半まで結局途切れることなくお越しいただけるゲストの皆様には感謝の気持ちで一杯でございます。
さて、今宵はらしさ全開の対照的な二本が。
・Zeller Schwarze Katz’04 Romer Kellerei
・Pavillon Rouge Du Chateau Margaux’85
17:50には、もう扉の前に起こしになられていた女性5人でのご来店は三連休の初日らしさがあり、上手にドイツの黒猫を。エチケットに描かれる愛らしい酔っ払いの黒猫に思わずお酒屋さんで手がのびた1本でした。口当たり良く、ほのかに拡がる甘みは今宵の嵐の幕開けにはふさわしいワインでは。(それにしても、このクラスのワインは久しぶりにサーヴィスさせていただいた、ワイン・ラヴァーなら誰しも一度くらい淡い思い出のある銘柄では?)
かたや、深夜1:30からの親子ほどの年の差カップルは今宵も独特の雰囲気をかもし出し・・・・・・・・・。今日はもう飲みすぎや!と言いながらもセカンドとはいえマルゴーの’85ですから、ある意味ソムリエを育てていただける稀有な存在のムッシュです。ある意味では、爽やかさまで感じさせるお二人のテンションに私も引きずり込まれ、最終的にはこのボトルの半分は私が飲み干しております。20年のときを経たパヴィヨン・ルージュは若さも感じさせながら熟していく妖艶さをビシビシと。今宵は浴衣姿のお姉さん方が多かったものの、目の前の彼女に対しては目のやり場に困るところなど、ワインとお人の関係は何か、飼い犬と飼い主がなんとやら、と言うのとにてるなーと馬鹿げたことを考えるのは私だけでしょうか。
さて、明日は臨時の日曜営業。祇園祭宵山のクライマックスでしょうが縄手通りは閑散とするのでは?落ち着いてご利用いただけるワイン・バーへ是非!

                Smmelier R.Imamura