Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Chateau d'Yquem'67

日曜日の臨時の貸し切りの、営業は思いっきり疲れが出る形になりましたが素晴らしい思い出と、ありがたさも。
カウンターの椅子を撤去しテーブルを運びいれ、11名様のコース料理の対応は海外のゲストの場合やや手狭になってしまい。ましてや、皆様体格もよくスタイルも様々な、座られ方で背伸びしたり必死のサーヴィスになりました。ですが皆様にこやかな方ばかりで救われる部分も、今回はゲストのお一人がソムリエの方がおられリストと睨めっこをされながら。通常団体の貸し切りの場合、ワインのアイテムはほぼ決まっていることが多いのですが今回はそんなことは無く。整理仕切れていないセラーと格闘するシーンも、見せられませんが。そんな今宵のワインは
・Brug’99 Gravner
・Tokay Pinot Gris’93 Clos Jebsul Zint Humbrecht
・Barolo Sperss’88 GAJA
・Chateauneuf de Pape’82 Paul Jaboulet (マグナム・ボトル)
・Chateau d’Yquem’67 (ハーフ・ボトル)
ご依頼いただいていたフリウリの稀少な白ワイン。寒いエリアでありながらも濃い色合いの濃厚なエキス分が感じられスタートには、ややヘビーに感じられましたがアメリカの方には受け入れやすいテイストだったのでは。
女性を中心に、甘みの感じられるアルザスを。こちらも熟成により濃縮果汁のニュアンスが強く。フォワグラのテリーヌにはぴったりの相性を堪能され。
やはり、彼らのお国でもアンジェロ・ガヤは人気の造り手で。溢れるガヤのキャップ・シールの中から、イカリ肩のボトルを探し出し。汗だくの私はみっとも無さも感じました。ワインの味わいは当然のように力強く、複雑な上質な出来で。
しなやかに熟成した、ジャブレのマグナムは実を言うと惜しい一本でした。ですが、こんな大人数さんにお勧めするためのアイテム。ピノ・ノワールとも見まがう素晴らしい’82は今宵の花形に。
最後は、先日から話題にされていたデザート・ワインの最高峰を。全てハーフ・ボトルでしたがヴィンテージ’94’91’90’85’67とご覧になられプライスも問題にはされず’67を。100年でも熟成していくと思われるイケムのグレート・ヴィンテージは、色濃く琥珀色で甘美な貴婦人に。彼はインテル創始者でした。R