Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

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意外に落ち着いた、今宵はワインバーが深夜2:00ごろに満席でビストロにご案内も。予想していた展開ではありましたが、数字は思惑をやや物足りなさを感じさせ・・・・・・・・。今宵は前半は、季節感ある白ワインばかりで結果的には大量の空き瓶の半分が白ワインでした。普段は8割ぐらいが赤ワインの空き瓶になっているので、そんな気分のゲストも多かったのかと。さて、今宵はイタリアの変り種オールドが
・TAURASI’67 Michele Mastroberardino
今でこそカンパニアのDOCGの代名詞のような作り手のマストロベラルディーノ。以前は、エチケットの筆記体が読み取れず、えらい長い名前の人やなーと読めずにいましたが。よく調べると、元々はベラルディーノと言う姓だったらしいですが、マエストロ(巨匠)と呼ばれるようになり18世紀には正式にマストロベラルディーノとなった。30年代から世界市場に輸出をはじめているが、安易にモダンなラインを造ろうとはせず正当なDOCタウラージの後継者という立場を貫いている。正直このエリアの’67ヴィンテージなど初体験で開けてみなければ解からない特殊な1本で、今回も約1年どなたからも見ていただけていなかったようで、初のセールス・トークにて抜栓に。アッリアニコと言うぶどう品種が、熟成しきりブーケだけを感じ取ると、ほとんどの方がポート・ワイン?と思われるはず!絶妙なニュアンスを保ちながらも、やや下り気味の酒質にデキャンタージュをそろりと。澱引きをしながらも、濁りを隠し切れない外観に気はそぞろでしたが私自身は自然なかつてのワインではと、ノスタルジーを感じずにはおられませんでした。正しく地酒という表現があてはまるのでは・・・・・・・・・・・。
さて、明日はビストロのご予約が大分。荒れる土曜日になる予感が楽しみでもあり恐ろしくも。

              SOMMELIER R.IMAMURA