Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ノスタルジー

9日の営業は良くは無いものの、格好のつく数字でした。2日連続の寂しさがビストロを襲っておりましたが、どちらのフロアも21:00頃からの勝負でした。ビストロ・ワインバーの両フロアが忙しくなると、ワインバーのお一人のゲストはお相手が難しくなり本意ではないのですが、ややおざなりに・・・・・。
また、私自身の若気の至りか、ご常連の四国からのマダムがお連れになられた方に、心を乱す場面も。20年前のワインのプライスと私どものリストのプライスを比較されても・・・・・。思われるのは、確かにもっともですがお口に出される必要はないかと・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
と、愚痴もつぶやきながら今宵の愛してやまない1本は 
・Barolo Sperss’93 Gaja 
私ども「ぶどうの蔵」の主治医とも言うべきドクターは、新年の初来店に憎いセレクトを。ノスタルジーと言う名を与えられた、このバローロはアンジェロ・ガヤの復活させたワイン。ヴィンテージ’93はやっと飲み頃を迎えつつ、ネッビオーロ特有のスミレ香を放ちつつ、丸みを帯びつつあるストラクチャーは柔らかく、余韻に感じられるタンニンの熟れた印象は、やはりイタリアの帝王でした。
今夜で新年の振る舞い酒のシャンパーニュ・ボランジェのサービスは終わりですが、引き続きこの高価ではあるものの特上のハウス・シャンパーニュ「ボランジェ」を御贔屓頂ければ幸いです。
それから、ノスタルジーに浸りすぎたのか珍しく酔われていた主治医のムッシュが穏やかなマダムと無事帰宅されたかが心配ですが。さあ、連休も終わりました気持ちも切り替えて平日のご来店をお待ちしております。 
                  Sommelier R.Imamura