5日の土曜日は勢いのあるグランヴァン達がワインバーのカウンターで。
・Chateau Grand Puy Lacoste'67
・Chateau Pichon Laland'67
・Chateau Haut Brion'71
・La Tache'82 Domaine dela Romanee Conti
・Torcorato'86 Macran
錚々たるグランヴァンの数かずに11月のスロースタートがやっと切れたかと。
’67ヴィンテージはお久しぶりの、ご夫婦がマダムのバースデイヴィンテージ。
1本目の五級格付はやや、力を落としていたものの、このヴィンテージのキャラクターかと。ところが、やはり二級格付の伯爵婦人はしなやかな甘味が美しく、この
お二人にお勧めしたい1本でした。1本目で終られなかった今宵はある意味、格付の権威が感じて頂けたのでは・・・・・・・。
五大シャトーの好ましいヴィンテージは、やはり偉大でボルドーの望むべき熟成香
が・・・・。トリュフィーでありながらクレームドカシス、ブルーベリージャム、
八角、菩提樹など香のレンジの多彩さに引き込まれ、濃厚な果実味とアフターに広がる
丸みのあるタンニンはバランスのとれた1本に、さすが唯一のメドックエリア外より選ばれた特別なシャトーでは・・・・・・・。
D.R.Cは予想通り、はやばやと飲み込まれました。熟成したD.R.Cは、やはりどれも
D.R.Cのスタイルで他の造り手にはなかなか見られない特徴のある高貴な香が、一面に広がり、こいつがワインの王様の腕白な弟だと実感させられます。また、ヴィンテージ’82ならボルドーでしょ!と思うものの、このドメーヌは期待を裏切らない
良い経験を与えてくれました。
ラターシュのあとは、イタリアの特上のデザートワイン。マクランのトルコラートは手に入った時、思わず叫んでしまったとても貴重な1本。まして約20年の熟成を
経たオールドは琥珀色に変わり、祇園の片隅でコルクを抜かれるのを待っておりました。果てしなく永遠の甘い液体は甘美の〆の1杯でした。これは、おそらくもう二度と出会えないものかと・・・・・・。
それから、驚きがこのD.R.Cとマクランを飲まれた方、あのランチャ デルタのデザインをされたそうです。スーパーカーブームの世代の私には、あのデザインが日本人によってなされたことに感動を覚えました。いろんな人が来られるもので・・・・・。
さて、6日7日と連休をいただきます。8日の火曜日より通常営業になります。
皆様のお越しを心待ちにしております。
Sommelier R.Imamura