３日の火曜日はやっとワインバーが動き出し、ビストロは少し立ち止まる一日でした。
本日は先月の右岸の特集ではご注文頂けなかった、サンテミリオンの第一特別級Ａのシャトーオーゾンヌ‘８６が。このシャトーは古代ローマの詩人、アウソニウスがこの地方にブドウ園を持っていたことに由来します。（アウソニウスをフランス語読みするとオーゾンヌ）メルロ６０％とカベルネフラン４０％より造り出されるこのワインは、醸造コンサルタントのミシェル・ロランの得意とするスタイルでありながらも、クラシックな長期熟成型のハードなスタイルです。８０年代でも最高のヴィンテージの一つのこの‘８６は、約１９年の熟成を経て、タンニンはやや穏やかになり、モカ、スパイス、ミネラル、オークの香りが複雑に絡み合い、とてもバランスの取れた青年期の一本だったのでは・・・。
この方、今回はピションラランドの‘８１を飲まれた後にこちらを開けられましたが、どちらがお好みだったのでしょう・・・。
Sommelier R.imamura
