Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ワインの状態

7日の木曜日は、ワインバーが大忙しで祇園らしく様々なゲストが入り乱れ、カウンター内から見る皆様は、酒宴を楽しまれる羨ましい方ばかりではありました。
本日も素晴らしいワイン達が、
・Meursault.Perrieres‘96 Albert Grivault
・Beaune‘90 Bernard Delagrange
・Morey St Denis.Les Chaffots‘99 Hubert Lignier
・Tarius Pinot Noir‘01
・Sarget de Gruaud Larose‘98
・Chateau Gruaud Larose‘94
・Chateau Rol Valentin‘99
・Chateau L’Hermitage‘98
・Chateau Montrose‘91
・Chateau Pavie‘81
など皆様素晴らしいものを約500種のワインリストより上手に見つけられます。どの一本もコメントを付け加えたいのですが、本日はブショネを含む劣化ワインがグランヴァンより二種出てまいりました。
・Chateau Montrose‘87
・Chateau Beausejour Becot‘81
どちらもボルドーのグランヴァンで、ゲストも私も期待せずにはいられない二本だったのでは。特にボーセジュールベコ‘81はかなりコルク臭が強く、時間の経過とともにゲストにもはっきりと感じられる、厳しい状態の一本でした。
また、モンローズの‘87は一瞬お出しできるものかとも思われる印象でしたが、立ち止まって冷静に本来の彼等の味わいではなく、甘みの無いえぐみばかりのワインには、おそらく高温の状態にさらされたボトルではないかと思われました。どちらも一本あたりの原価もなかなかのもので、ロスにしてしまう勇気のいる決断ではありますが、健全ではないワインと少しでも心にあればお注ぎしない、私の大切な心がけにしているつもりです。しかし、こんな特上のワインをもったいないものです。造り手さんのコルク選びや保管の状態には一段と心配りが必要かと・・・。全てが台無しになってしまうのだから・・・。

 Sommelier R.Imamura