Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’86’76

照りつける日差しは、無くなりつつ感じられた本日ですがまだまだ過ごしにくい湿度が京都を。出勤時に自宅の前の琵琶湖の疏水添いなのですが、涼を呼ぶように辺にはベンチなども添えつけられており。語弊が無い表現であれば良いのですが、そのベンチに夕方一組の親子が。流れてくる音楽で、ふと目をやったのですがお母さんとおそらく重度の障害を持たれたお子さんが車いすで。”涙そうそう”は、あまりにも感傷的に響いておりました。
対照的にオープン時に、電話が。郷里の広島の友人からだったのですが、以前から有難いことに同窓会のお誘いをいただけており。全く参加出来ていないもので、個人的にも感傷にも浸りたいのですが何せ今回の帰省も1泊だったですし・・・・。まま、変わらない明るい声が聴けたのは他のし勝手ですしまた少なからずの嘗ての知人の現在の状況を知れるのも素敵なことかと。
で昨夜のディスクロージャーなワインは
・Pahlmeyer Caldwell Vineyard’86 Napa Valley
・Savigny Les Beaune’76 Joseph Drouhin
前半のゲストは、初めてのご利用だったのですが以前祇園町でお店を持たれていたマダム。ダイレクト・メールが毎月ポストに投げ込まれていたのですが、やっと辿り着い そんな表現を。冷静に考えればもう10年以上の時を経てのことではありますが、それでも個人的にはこんな形でもご利用いただける方がおられることに毎月の作業の意味を実感出来るものです。
中盤からは久々のドクターが。微妙にこの”つぶやき”をご覧いただけているマダムに牽制される感もありますが、今宵も変わらず興味深い話が時を忘れさせてくれ。
映画”ディスクロージャー”で効果的に使われた銘柄のパルメイヤー、劇中ではシャルドネでしたがマダムは赤しか飲まれないのとややさばを読まれたヴィンテージの’86でしたので。それとまま顧客の中でも失礼ながら最もこのディスクロージャーのパルメイヤーが似合うマダムでもあるので。
ボルドー系の品種5種をブレンドして仕込まれたこの’86はどうも未だに元気な酒質で。こんなところにもディスクロージャーな気分を満喫していたのは僕だけかもしれませんがこの時点から紫煙を上げ始めていたのもらしさです。
2本目は、本来のヴィンテージの’76のブルゴーニュ。ここのところ”ブルゴーニュは、酸っぱいから”そんな表現で敬遠されていましたがそれは他店さんでの経験では?今までもそんな銘柄にヴィンテージもなかったはずですが?当然ながらのまろやかさに’76のサヴィニーですら官能的な果実味を誇ります。
まま、順番を考えれば確かにこの2本は効果的な展開だったかな?

                Sommelier R.Imamura