Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

バースデイ

祝前日の昨夜は、昨年偶然の一致に驚かされたご贔屓の芸妓さんと次男”彩人”の1歳の誕生日でした。こんな奇遇もあってか懇意にしていただく関係が。23:30からの賑やかな時間帯でしたが、こちら側はバタバタと重なるゲストの要望に追われ・・・・。
・Chateau Montrose’97 St Estephe
・Blauer Spatburgunder Beerenauslese’99 Hermann Bossert
・Chateau Cantmerle’79 Haut Medoc
・Montrachet’91 Jacques Prieur
短い期間でしたが、京都でのビジネスを終了されたムッシュはお別れを兼ねたお食事を。お一人での早い時間帯のゲストでしたので、比較的ゆっくりとお付き合いをさせていただけたのでは。偶然か、この日は2級のトップ・クラスのモンローズが2本出ていき。ネガティブな評価が先行していた’97ヴィンテージですが個人的には’00を越えて来ているワインを扱うことに比べれば十分ポジティブに纏まりを備えだしたボルドーのフィネスを。
2本目はお持込でしたが、ドイツの甘口。どちらかと言うとソーテルヌのほうが手元に有る可能性が高い為、逆に興味がございます。トロリとしたピュアな蜂蜜の甘みを感じさせ。時間帯が早いことだけが・・・。
相変わらず男性陣に占拠されてしまうカウンターでしたが、こちらも人員を減らしていただき結局8名から2名に。3次回のドクターは今宵もボルドーをカントメルルは5級のどんじりながらも私好みの柔らかいしなやかな響きも。’79はやはり酸を強く感じさせながらもノスタルジーを十分に。カウンター越しに抜栓を見られていたソムリエ兼医療機器メーカー社長さんは現在のデザインのこのシャトーしかご存知ではない為、またもや墓穴を掘られておりましたが。
ああ、最終の白の最高峰はハーフながらもお誕生日の皆様には飲み干せず。確かにせんど飲まされているのでしょう、私どもでもボランジェを手酌で注ぎ交わされておられ。黄金の液体とでも言いましょうか、辛口のカテゴリーながらも素晴らしい芳香は正に白ワインのみならずワインの王様にも感じさせられ。今宵、残された禿山は私のお疲れ様のシガーと共に注がれたことは言うまでもなく・・・・・・。

          Sommelier R.Imamura