Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

甘い

少数ながらもお越しになられる皆様は、かなり濃厚な方ばかりの週初め。コルセットの偉大さに助けられながらの4:00までの長い晩を。
・Chateau d’Yquem’94 Sauternes
出て行くときは何かの偶然か、購入しても購入しても新たな同一銘柄を探すことになるもので。
ソムリエの資格も持たれるムッシュは、今宵もシガーを燻らせに。紫煙がカウンターを覆いましたが、今宵は問題は無く。それだけ寂しき状況ながらも偶然のお越しの芸妓さんのプライヴェートは、結果的に以前と同じように。何処かしらもう少し飲もうかな?と思わせるのでしょう、それも祇園街の持つ雰囲気でしょう。
そこで初体験の貴腐の最高峰に。中々ソムリエのライセンスを持ちながらも赤ワイン中心の飲み込みでしたら、甘口白までは行き付いてはおられないもので。そんなきっかけは芸妓さんの、お好みの甘口白によって。
シュチュエーションとしては、素晴らしく私と3人で飲み干すことに。まだまだ若い溌剌さが残り、アプリコットのドライ・フルーツを噛み締めたようで。アカシアの蜂蜜も出てくる味わいに、貴腐のとっつき難いカビっぽさは微塵も。酸味が後押ししてくれる上質なデザートはちびりちびりと杯を重ねてしまう甘美な黄金色の液体。
思わずシガーの着火が二本目になられてしまうムッシュでしたが、ご自身では中々上手に葉巻の火が付けられず。私がおつけする火とは味わいが全く別物に、それはそうでしょう焦がしてしまっておられ、実際には多少のコツが必要かと。
ただ、それ以上に芸妓さんがイケムを少ししかお付き合い出来ない飲酒状態だったのがとても残念。休日は足早に家路に。そのため男二人で極甘口ワインとフォワグラのテリーヌとのマリアージュを楽しむ次第でした。うーん、やや寂しさも・・・・・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura