Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’87

もう朝方の帰宅でもコートが必要無くなりました。春らしさが溢れ、お人の動きも出てまいりましたがほとんど毎日あと一歩だけ掲げている数字に届かないジレンマも。ただ、そこだけに固執は昨年以来しないようにはなつつありますが・・・・・・・。
ただ、今回も大量のオファーのワインのプライスに唖然とするばかり。シャンパーニュブルゴーニュのインデントでしたが凄まじいばかりの綺羅星のようなワインは、宝石クラスの価格に成り。特に個人的には昨年の扱わせていただいたワインの数々は幸運だったとしか。
さて、昨夜も19:00ごろからのスタートで結局3:00過ぎまで止まられなかったゲストに疲労が少しだけ。それにしてもこのところのグラスのお気に入りのブルゴーニュのプスドールは素晴らしいな。ヴォルネイとサントネイですがヴィンテージも’01と’04なのではっきり言って若すぎではございます。それでも先日のエマニエル・ルジェには負けるものの幾重にも重なる果実味の層に癒されるブルゴーニュ。素晴らしい。
そんな状況でも深夜の彼はやはりボルドーを選ばれ。やはりご自身からも「ブルゴーニュは、解からん」とのこと。確かに少なくとも情報が幾つか無ければリストの内容は、ただのアルファベットと数字の羅列にすぎないでしょう。その点ボルドーはピラミッドの頂点から段階が幾分解かり易く。ムッシュにとってもお連れのマダムによって今宵は1級なのか2級なのか、不届きながらも現実が。
・Chateau Gruaud Larose’87 St Julien
何度と無くヴィンテージについて、メモまでとられたムッシュ。ある時などは’88に固執されたりしながらも今宵は2級の’87に。解かり易いなあと思いながらも、これはこれで楽しいワインですえ。なにしろエチケットに”王のワイン、ワインの王”と書き込むくらいのシャトーですから。グレート・ヴィンテージながら気難しい’88や外交的過ぎる’89出来すぎの’90に比べれば’87は優等生。確かにここ一番では、やや気後れしてしまうものの現時点では飲み頃の段階。数字と格だけで無く、その次の意味合いまで飲み込まれればきっと一段とワインの神様に微笑んでもらえるのに。
ただ、立場的に問題ですが投機対象と言う意味でもボルドーのブランド・ワインは一段とお金の香りがプンプンと立ち昇ります。  Sommelier R