Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

JC

やはり今日のことは、その日の内に仕上げなければこんな”つぶやき”でもたまってしまうものです。
週末は京都の1月の風物詩というか青年会議所の全国会議が例年通り。祇園界隈では賛否両論のこの会合も、私共にとっては上質な顧客の喜ばしい出来でした。金曜の晩から
・Vosne Romanee Les Beamont’97 Dujac
・Chambolle Musigny Les Feusselottes’86 Georges Mugneret
・Clos Vougeot’86 Georges Mugneret
・Aile d’Argent’92 Chateau Mouton Rothschild
ブルゴーニュ3本は正しくJCさんがらみの抜栓で毎年お越しいただくドクターで。毎年二日連続で京都の夜を、純粋にお仕事の兼ね合いの遠方のお知り合いとワインを楽しみながら過ごされる素敵な方で選択されるワインもブルゴーニュの飲み頃を手堅いチョイスで稀少なものをリストから消されていきます。まあ、私共にお越しになられる前の時間帯の過ごし方についてはまったく解かりませんが・・・・・・・・。
デュジャックの’97は、以前の’95の苦い思いがございましたが驚くほどしなやかで円みを帯びておりゲストから思わず「以外にまとまっているじゃないか!」と言わせしめた嬉しいスタートでした。
’86のジョルジュ・ミュニュレのプルミエとグラン・クリュを立て続けに。飲み頃を意識させる時期にたどり着きつつある’86ですが、この2本に関しては特級がやや閉じこもりつつある状態で。プルミエのシャンボールはイメージ通りの華やかさに心奪われながらも、当たり前なのでしょうかクロ・ヴージョは威厳を誇示するかのように寄せ付けない一面も。ただ、ゆっくりと姿を現していく上質な酒質は’85に霞んで見向きもされない方々にとっては見直されても良い良好な生産年の印象も。
最終のムートンの白は、ママさんのリクエストにペトリュース・キラーのムッシュも従わざる負えず。近年の豊満なボルドー・ブランとは一線を画す酸味のメリハリを感じさせるエレガントなエール・ダルジャアン’92は、ここにも熟成の素晴らしさを伝えるべきまた出会いたい1本でした。
今宵も酔った・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura