Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

疲れた

クリスマス2日目、疲れました。それほどバタバタはしていないな、と思っておりましたが後半戦に入ってくると宮川町がらみのゲストにてんやわんやになってしまい、奇遇な方達に振り回されました。そんな状況に於いても最終は、またもや御寿司の差し入れに感謝の気持ちが。
今宵は非現実的なものではなく、理解できる範囲の素晴らしいワインが幾つか
・Traminer’67 Hugel
・Marsannay Les Vaudenells’89 Bruno Clair
・Chateau de Fonsarette’83 J.Reyneau
・Veuve Clicquot Ponsardin’88
ファースト・ゲストからいきなり響きの良いワインのご注文は気持ちの良いもので。全体を通してこの時期はワインなど必要ないと言う方なども何故かゲストに含まれているのですが・・・・・・・。
ひねた香りをも感じさせながらも、ぎりぎりの線でワインと言う質感を保つアルザスのクラッシックな彼らは、個性的なアロマに魅かれたゲストからはOKを。とても体の大きなカップルのおふたりでしたのであっという間の2本目への突入が幸いでした。
現代的なスタイルを作り出すブリュノ・クレールはマルサネでも面白いヴィンテージをリストの中に。ブルゴーニュ最北のマルサネは比較的酸が目立ち日本の市場では、やっと価値が見出されるような価格に上昇してきました。ただ、このドメーヌのものは嘗てのものも肉付が良く膨らみが感じられ。
定期的にお二人でお越しいただけるご常連さんには、こんな晩はどこか心和まされるもので。(晴れの日なのは解かりますがクリスマスが最初の利用では何か違うような気がします・・・・・・。)彼らも年内最終のご利用でクリスマスも含めてやや散財していただけた感も。ローヌの特別な造り手ジャック・レイノーの’83は強すぎるほどグルナッシュの個性を表現しておりました。’86を随分試しましたが’83の方が仕入れ原価が幾分高かった意味がはっきりと感じられる素晴らしいティピカルな1本で。
やはり、シャンパーニュが一番。比較的進みがちだったクリコの’88は正しく蜂蜜にレモンを落としたような、まだまだ元気な泡に押されながらも極上のクリスマス・シャンパーニュでした。
さて、明日は1組キャンセルが出てしまい空きがございます。如何?Sommelier R。I