Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今年も

今宵は、昨年も祇園祭り近辺に日本に帰ってこられたお二人は和服姿にてブルゴーニュを3本。
・Bonne Mares’88 Comte Georges Vogue
・Chambertin’73 Louis Trapet
・La Tache’74 D.R.C
年に数回しか戻ってこられないムッシュですが、今宵もブルゴーニュの彼女と偉大なグラン・ヴァンで京都の夜を。
ヴォギュエの特級ではあるものの、ミュジニやレザムルーズに押されるやや地味な存在のボンヌ・マールは’76と迷われ。1本目でしたので、選択は正しいかと。煮詰めたイチゴのニュアンスは顕著で、やや若さは気になるものの将来性は感じざる負えず。次に出会えることを楽しみに。
私のヴィンテージはサイズは小さく。ボンヌ・マールには負けてしまうかと以前試したこのワインには感じておりましたが、今宵の彼女は、やはり引きが良く。香りで飲むワインとは、正しくこのワインのことを。モカ、カカオのアロマを全身に纏い、エキゾチックこの上ない鼻腔にしがみつく官能的としかいえないパフュームで。余韻の苦味はご愛嬌で、理解をすべきワインかと。
3本目までいかれたD.R.Cは。久しぶりに飲まれたこの作り手とは言いながらも、アンリ・ジャイエばかり飲まれていた彼女はモンスターかと。ある方のお取り置きだった、このラターシュも彼女が私たちの気持ちを整理してくれました。やはりロマネ・コンティ社は、一環してスタイルを持ちエレガンスを帯び。先の二本には、感じられないある種霊的な感覚はワインの王様にふさわしく。時を経てステージは他を寄せ付けない段階へと。香りが開くまでは、ゆっくりでしたが味わいのバランスの良さは抜群で。
今宵は彼女を含め、他のゲストに対してもお相手できなかった時間帯にお許しください。出来る限り全てのお客様と楽しみたいのは本音なのですが・・・・・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura