19日の木曜日は、前半一人でのサービスになりましたが、ビストロが寂しく十分なヘルプがあり、なんとか上手く立ち回りが。今夜は前半勝負の忙しさに、素晴らしいヴィンテージ’８３が2本ほど
・Cuvee Dom Perignon'83 Moet et Chandon
・Barbaresco Costa Russi'83 Gaja
シャンパーニュの代名詞「ドン・ペリニオン」オールド・ヴィンテージを中心にリストに並べておりますが、この’８３も偉大な生産年。リリースされてからじっくりと瓶熟され、ほとんどが早飲みされるこの銘柄においては稀少な1本。ブリオッシュのような芳ばしい香りと、モカの美しい熟成香とともに、丸くまとまりのある酸味はカカオのような甘みとのコントラストが美しく、やはりオールド・シャンパーニュは最愛の美酒かと。
もうひとつの最愛のワイン、ガヤ。この夜も、当然のように期待を裏切らず、シングル・ヴィンヤードのコスタ・ルッシは一段とエレガント。予想以上にしなやかさを纏い、イタリアにおいては次元の違うステージに。果てし無く続く、スミレの花園に迷い込みながら、それ以外のアロマは探したくないくらい官能的な拡がりが。どっと押し寄せる甘みが強く、アフターに続くシルキーなタンニンは骨格のバランスの良さを表現しておりました。
個人的には、最も好みのスタイルのワインを飲み込めた今宵は最上かと・・・・・・。
Sommelier R.Imamura
