Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Bollinger づくし

8日の日曜日は、私の読みが甘かったのか泣かず飛ばずの難しい前半に。特にビストロは、ソムリエ寺林の仕事が無いといった残念な結果に。
ですが、ワインバーはご予約と宮川町のお姉さん2組のゲストに助けられる臨時営業になりました。
また、今宵は予てより請いにしていただけているゲストが、とりおきされていた「白いカラスを見つけるより難しい」と言われる、特別なシャンパーニュが  
・Bollinger Vieilles Vignes 
                       Francais’92 
・Bollinger Grand Anne’82  
お正月の振る舞いシャンパーニュのボランジェ・スペシャル・キュヴェを飲まれた後に、ピノ・ノワールのみで仕上げられ、フィロキセラのアタックにも遭わなかった古木のぶどうの樹に実った濃縮度の高い特別な正真正銘のフランスのシャンパーニュは、奥ゆかしい泡をたたえながらも美しい熟成香のモカを感じさせながらも、複雑に絡み合う熟れた果実味と丸みのある酸がエレガントで、かつて試せる機会のあったヴィンテージ’96とは、また違った高貴さを携えて。
予想通り足りるはずの無い1本のボトルでしたので、今夜はボランジェづくしへと。珍しいハーフ・ボトルのグランダネ’82はボランジェらしく、既に泡も無くシェリー香を発しながらもカラメルのような甘味は私自身はシャンパーニュに求めるべきテイストでした。ゲストのご家族でも賛否の分かれた24年の時を経たこちらは「白いライオン」ぐらいの存在では・・・・・。
それから、今夜は戎さん帰りのお姉さんが笹を持ってご来店され深夜0:00以降のカウンターの満席に「戎さんのご利益があったね!」との一言に笹の飾りをケチった自分が一段と小さく思われました。(お姉さんの笹の飾りはさすがに豪勢で大きな鯛が揺れておりました)とはいえ、自分に相応のものでそれ以上に頑張ろうと心に秘めた今宵のソムリエでした・・・・・。 
                  Sommelier R.Imamura