Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ありがとうございます

連休前の22日の木曜日は、後半より勢いが出てきました。
本日はブルゴーニュの特別なワイン達が、
・Clos de Vougeot‘98 Jean Marc Millot
・Nuits St Georges‘97 Lecheneaut
・Chateau Corton Grancey‘71 Louis Latour
ブルゴーニュの彼女の影響か、私の友人もボルドーからなぜかブルギニオンに。
最も多くの所有者を抱える特級畑は、柔らかいアタックから徐々に伸びやかに甘味を増す、まさしくエレガントと言う表現の相応しい味わいで。
ここのところ、あるワイン漫画にてクローズアップされるドメーヌの、少し熟成した骨太のワインは、彼等のスタイル通り、ややボッタリとした濃い味わいで、先の一本とは好対照であったかと・・・。
ご無沙汰のブルゴーニュの彼女は、‘88‘85‘83‘79‘78‘76と言ったヴィンテージのこのワインを飲み尽くし、ついに‘71へ・・・。テイスティングの必要のない程美しく輝くガーネットは、オレンジと琥珀を讃えながら、ブランデーのように密度の高い香りを放っておりました。味わいにおいても、このヴィンテージのイメージは、私にとっては良いもので、艶っぽい大人の女性の後ろ姿が浮かぶ一本かと・・・。ただ問題はこの後に開けられたイタリアの帝王が。
彼の‘78ヴィンテージは、アンジェロ自身も語る、納得のいく出来に仕上がった初めての年だそうです。先日の‘62ヴィンテージのリベンジが果たせたこの一本は、まだまだ内向的で閉じこもっておりましたが、グラスの中で目を覚ます典型的なもので、ドライローズやクミン、ボダイジュ、アカシアなど多彩で、今晩もソムリエ奥野君のバースデイヴィンテージには嫉妬を深く感ぜざるを得ないもので・・・。こんな極上のワインの上に、言葉に尽くせない程のプレゼントが、
・Chateau Mouton Rothschild‘73 マグナムボトル
紙袋の中に入れられた、ボトルのキャップシールを見ただけで、頂くことをためらったこのワインの、価値を知っているだけに、ムッシュのお気持ちに心が揺れました。実を言うと昨日より、私の妻がぎっくり腰で入院している病院は、このムッシュが経営される所らしく、夫婦共々お世話になり恐縮です。

 Sommelier R.Imamura