Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

深夜の、深夜の

耐えの月曜日から一転、意外な火曜日でした。きっとファースト・ゲストはジワジワとカウンターが詰まっていく様を不思議に眺められていたのでは。
それでも、穏やかに前半は事無きを得た感じでした。
今宵の本番は深夜3:00のお電話からでした。新年初の東京からの若宗匠は「遅い時間では、あるけど電気は付いている様だがどうですか?」とのご丁寧なお気持ちには断ることも出来ず・・・・・・・。そのご来店と同時の男性お三方のご常連さんの予想外の、お人の連鎖反応で今宵も4:00を平気で回って行きました。
・Darmaji Cabernet Sauvignon’91 GAJA
”ああ、なんてことを!”と言うアンジェロのお父さんの叫び声もこだまするような状況でも極上のヴィーノ・ダ・タヴォラを。どうしても熟成したシャンパーニュが飲みたいとホストは叫ばれるものの、ゲストは「もう、飲めない1杯だけ」との応えにハーフ・ボトルの提案を。お世話になっている方にはホスト側は出来れば楽しみたい銘柄が私のワイン・リストには詰まっていることは解かっておられます。先日のリュイナール’75やクロ・ド・メニル’86の印象を引きずられておられ、時間など解せずの雰囲気でしたが。
結果、赤ワインの選択を迫られたムッシュはイタリアの帝王のボオルドー・スタイルだって造れるんだぜ!という息荒いながらも熟成の過程を綺麗に踏んでいるエレガンス溢れるダルマージ。’91は本当に今のところ楽しいワインが非常に多い。一昨年くらいからのテイスティングの印象もボルドーブルゴーニュ、イタリアどこをとっても安心感を硬すぎず進みすぎてもいないバランスにお人を引き付ける魅惑的な特別です。
ただ、お帰りの際お伝えはしたものの飲酒運転は残念な限りです。私共もソムリエ協会を通じて警察庁からの指導を受ける立場なだけに難しい部分も。
それにしても、同い年の彼が乗り込むメルセデスのSL500は革張りシートも美しくこれまた心奪われる工業製品でした・・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura