Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

節子

今宵、昨夜にひき続き幸先の良い出足だったものの後半は落ち着きを。
今夜は帰化したことにより、日本人ではなくなった節子・バルテュスによるラベルのデザインが愛らしい
・Chateau Mouton Rothschild’91 Pauillac
ヴィンテージ’91は、この”つぶやき”でも何度か登場しておりますが未だにピークを維持し続ける楽しい生産年で。特にポイヤックのラトゥールとムートンが印象を大きく。抜栓直後は酸が目立ち落ち着かない様子が見て取れますが、デキャンタージュ後のふくらみがはっきりと感じられ。まろやかでシルキーなスタイルへと豹変する彼女は、その存在感を遺憾なく発揮する上質なワイン。今後もどんな将来があるのか、楽しみな1本。
それから、今宵はボルドー・ブランをグラスで置きに召されるムッシュが。ここのところ、いたくお気に入りのご様子でラグランジュ、マルゴーなどの白がグラスで高い評価を。今宵も
・Guilhem de Fargues’96 Lur Saluces
・Chateau Pape Clement’93 Graves
あの貴腐ワインの最高峰のイケムのオーナーが手掛ける、ファルグの辛口ライン。まだまだ、酸味が角を持つもののドロップスのようなアロマが心地好く。
教皇のワイン、パプ・クレマン。はっきりと熟成をした白ワインの求めるべき良さが感じられ、辛口ではありながらも蜂蜜のブケを放つ複雑でうらはらなタイプ。興味を抱かせるボルドーの白も、これだけ暑さが厳しくなれば赤より人気を放つかも・・・・・・・・・・。
さて、このまま順調に週末を迎えたい。

             Sommelier R.Imamura