ホワイトデーの今宵、嫌なお天気ながらも嬉しいゲストも。昨日とは随分と違う結果に花粉症の目のかゆさも辛く・・・・・・・・・。
本日はブルゴーニュの熟成が
・Marsannay Les Vaudenells’89 Bruno Clair
・Clos Vougeot’86 Louis Jadot
・Clos St Denis’79 Louis Latour
ブルゴーニュ最北の村のひとつ、マルサネ。軽やかな果実味と溌剌とした酸を持つこのエリアは、リストの中でもプライスを落ち着かせてくれるお利口なアイテム。ですが、ヴィンテージが’89となるとそうもいかず・・・・・・・。ましてや、日本市場では人気のブリュノ・クレールとなれば、このアペラシオンでも目を見張るプライスに。彼のスタイルらしくぼったりとした奥行きのある酸味と、やや大ぶりのボディにブラインド・テイスティングは避けたい1本では。
バレンタインデーにもお越し頂け、今宵もご夫婦でのご来店にとても嬉しく思うゲストが。少なからず予期はしていたので、お返しのシャンパーニュのボトルに詰められたチョコレートをご準備していて幸いでした。この夜お越し頂くことを、ためらわれていたようなマダムでしたが、こんな日こそありがたく思います。最近は、マダムのお好みのブルゴーニュの為お好みのガヤにはたどり着けないおじ様かと・・・・・・・・・・。ネゴシアンとてこなれた熟成をした特級畑は、以前にテイスティング済みの安心感ある、柳腰のべっぴんさん。やさしく舌に絡みつく、穏やかな酸はしなやかでマダムの物腰がだぶり・・・・・・・・。
今宵も祇園のお姉さんのバースデイ・ヴィンテージが。いつもはボルドーですが、気まぐれにブルゴーニュを。こちらもボーヌのネゴシアンのルイ・ラトゥール。それもまた以前に試し済みの為リスクは少なく、前向きな意味での安定を。モレ・サン・ドニ村の特級畑のこのアペラシオンはやや特異な存在で力強さと微妙なあやとを併せ持つフィネス溢れるワインかと。ザクロのコンフィとすみれのニュアンスが。深夜までのホワイトデーは、色々な思惑も在られたのでは・・・・・・・・・・・。
さて、3月も半分が終わろうと。そろそろ、エンジンがかかればよいのですが。
Sommelier R.Imamura