Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ムートン

11日の土曜日は、ここのところのお天気通りの望ましい結果に。ビストロは、もうひとつでしたがワインバーは遅くまで。今宵も、随分な飲酒量にゲスト・アウトされてからは、つっぷす時間が。本日のストーリーあるワインは
・Le Socond Vin de Mouton Rothschild’93
・Chateau Mouton Rothschild’69
中々興味深い組み合わせになった、セカンド・クラスのスゴン・ヴァン・ムートン。兼ねてより探していた、この’93ヴィンテージ。現在の名称はプティ・ムートンとなっているものですが、この’93だけ異なる名称の為気になる存在に。内容的にも、基本的にはこのセカンド・クラスのファースト・ヴィンテージのような形に成りますので面白く。香りの構成においてもファースト・ラインを彷彿とするスパイシーな印象で、充実した黒スグリの凝縮感は素晴らしく。柔らかくなりつつある、このヴィンテージに於いても十分に耐えうる存在感を。
お持込にて、お祝いのバースデイ・ヴィンテージのムートン’69。中々の難しい生産年。状態は、素晴らしくコルクも綺麗な浸透具合で抜栓はあと5ミリを崩してしまいましたが期待も大きく。予想通りのスー・ボアのブーケに、健全さを保ち少しずつムートン特有の胡椒のニュアンスもそして、ドライ・ローズの華やかさに。とはいえ、この時点では2級格付けのこのシャトー。ヴィンテージを含めた、理解をして上げなければならないワインではございましたが・・・・・・・・・。とはいえ、当初の印象を覆す酒質をキープするヴィンテージ’69は、私自身初体験のムートンの’69でした。
それから、今宵はなぜか赤ワインがお嫌いとおっしゃるマダムが。店休日の前日のため開栓された赤ワインを少しずつ、全てお注ぎいたしました。ボルドーのグラン・ヴァンのモンローズ’99やラフォン・ロシェ’98なども含んだ約14種の注がれたグラスは圧巻ではございますが、それだけのバイ・ザ・グラスの充実ぶりにも意味があるかと。プライスも随分お勉強出来たのでは。ワインの比較に、ご興味お持ちでしたらこの様なご相談も頂ければ。

               Sommelier R.Imamura