Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

産れ年は’82!

21日の土曜日は、昨日と打って変わってお天気のような沈んだ日に。波紋を呼んだ事件をご存知なく、くしくもこの日をバースデイにする彼のお祝いを兼ねたご常連の来店が・・・・・・。私どもサービスマンは、このようなゲストを裏切ってしまうような行為は絶対にしてはならないかと。
節目、節目に思い出つくりのワインを楽しまれるお二人は今宵は
・Chateau Leoville Las Cases'98
サン・ジュリアン村に位置しながらも、あのラトゥールの畑に接するスーパー・セカンド。人気もたかくプライスも中々手の届かないもので、他のヴィンテージ’83’59には至らず。とはいえ、若いヴィンテージながらもバランスのとれた均整美を称えるこのシャトーは、濃い色調でパープルを持ち、赤系と黒系の果実の香りが上品に混ざり合い。また、甘苦いスパイスのブーケが拡がりデキャンタの効果でぐんぐんと香りが溢れました。まろやかな果実味と心地よい酸が華やかで余韻が長く流石といった印象。
この日は、もう一人アルバイトの大田くんも誕生日でして、いつもながら明日を休日とする私どもが飲まないはずがなく。ただ、困ったことに彼のヴィンテージは危険な’82。いつもながら、悩まされます。この夜は
・Chateau Canon La Gaffelierre'82
・Perrier-Jouet Belle Epoque'82(magunam)
予定ではサンテミリオンのグレート・ヴィンテージのみのつもりでしたが、当然のように足りるはづもなく。おきて破りの、セラーの宝物は極上のナッツの芳ばしいアロマを放ちエミール・ガレのデザインしたマグナム・ボトルは、中も外も心をウキウキさせる思い出深い1本で。
贅沢してしまいましたが、また来週からがんばらねば!今宵も疲れたのか気がついたらカウンターに、つっぷしておりました。シガーでセーターを焦がしながら・・・・・・・・。

                 Sommelier R.Imamura